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2016.9.9

2nd day プラスワン~田村麻衣~

<Photo:Ken Ishii/Getty Images>

日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯 登別カントリー倶楽部(北海道)2日目

 ファーストインパクト。それは強烈であるほど、人生のメモリーに刻み込まれるものだ。今大会では恒例のルーキーキャンプを実施している。LPGA主催の新人教育の一環として、1996年からスタートした。対象は、今年のプロテスト合格者、ティーチングプロA級取得者だ。「トーナメント運営は、初体験。いろいろな人の力を感じた。本当に素晴らしいと思う。女子ツアーのパワーはものすごい」。

 田村麻衣(31)が指導者を志したのは、日大2年。「ゴルフ部ですから、上級生になると、後輩を指導する。これは奥が深い。どんどんおもしろくなって、競技するより、自分に向いているのでは…。父に相談すると、『好きにやってみろ』と背中をおしてくれました」と話した。父とは、日本ハム、ロッテ、ダイエーで80-90年代、パ・リーグを代表する捕手だった藤夫さん。今は、ソフトバンクで2軍コーチをつとめている。現役時は、城島健司を育てたともいわれ、卓越した指導力の持ち主だ。

 「私も小学校まで男の子にまじって、野球に夢中でした。ただ、中学からはそれが不可能。かといって、ソフトボールには興味がわかなかったから、ゴルフへ転向です」。A級ライセンスを取得するには、最短で7年と実に長い年月が必要だ。指導するには、オールラウンダーの資質が要求される。記述はもちろん。コミュニケーション能力は不可欠だろう。取材をしていて、田村の話はわかりやすかった。そして、相手を引き込む能力に長けている。

 「おしゃべりは、あまり得意ではなかったけど、ティーチングの講習でたくさん、そんな機会を設けてくださった。今回のルーキーキャンプ同様、一生の財産です」と感謝を表す。現在、約50人を指導している。80歳から小学1年生までが全員、「上達したい」という共通目標に対応中。「子どもの頃から、父には人との出会い。つながりを大事にして生きていけ、と繰り返しいわれたことが、社会人になってよくわかります。指導する皆さんのいい面を見出す力。それを養っていくのが、私のテーマ」。奥深き、ティーチングの世界を垣間見た。

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