2016.10.19

笠りつ子、プロの極意とこだわりを大公開

NOBUTA GROUP マスターズGCレディース　マスターズゴルフ倶楽部（兵庫県）

　笠りつ子が、これぞプロフェッショナルという本音を明かした。「どの試合も楽しみ。でも、特にこの大会は楽しみにしていた。なぜ? 人間、お金が全てではないけど、賞金が高額だから。勘違いしないでほしいけど、私はプロです。だから、数字にこだわっているから」。なるほど、と感じる。だから、常にトッププロでいられるわけだ。

　確かに、今季の目標を「1番」としたのもうなずける。どんな時でも1番を目指すのがプロのあるべき姿。しかし、シーズンは長い。好調を続けるのも並大抵の苦労ではない。常に試合で100パーセントの力を発揮できるように、こんな工夫を重ねている。「終盤にかかればかかるほど、勤続疲労が心配です。だから、練習ラウンドはあまりしていない。今回も火曜日の夕方、ホテルへ入って、きょうのプロアマ大会だけで試合へ臨みます。私の場合、コースに立って、リズムだけちゃんとしていれば、スーッと試合へ入れる」と説明した。これが調子の波が少ない要因だ。

　同郷の熊本出身の詩人、坂村真民。「念ずれば花開く」という有名な言葉がある。今季、獲得賞金が1億円を超えた笠は、携帯電話の待ち受け画面を1億円の札束にしていたというのは有名なエピソード。まさに、念ずれば花開いたのである。それをクリアし、今度は新たなものに替えたという。「何にしたか、目標達成がイケると思ったら皆さんへお伝えします。だけど、それまでは内緒にしておきましょう」。こうした思わせぶりな話題提供も、トッププロには欠かせないファクターだ。

　いったい、何が飛び出してくるか。それは、また別の話－。

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