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2016.10.21

食は勝負のターニングポイント 好調続く笠が断言

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2016年LPGAツアー第32戦『NOBUTA GROUP マスターズGCレディース』(賞金総額14,000万円、優勝賞金2,520万円)が10月21日、兵庫県三木市・マスターズゴルフ倶楽部(6,523ヤード/パー72)で大会2日目が行われた。絶好のコンディションに恵まれ、好スコアが続出。通算9アンダーの首位は、キムハヌル、笠りつ子が並んだ。1打差の通算8アンダー、3位にはアンソンジュ。通算7アンダー、4位に鈴木愛が続いている。(天候:曇り 気温:18.4℃ 風速:3.0m/s)

 好調という言葉は現在、笠りつ子のためにあるようだ。68をマークして、首位をキープ。「今日もいい感じでいけた。でも、ボギーがひとつ。それだけはちょっと…。3パットですからね。ラウンド中は何も考えていないし、無心です。それがいいのかなぁ」と、いつものように淡々と自己分析を行っている。

 何があっても動じない。14番、ティーグラウンドで異変があった時も同様だった。鳥取県中部を震源とする地震。「ギャラリーの皆さんが騒ぎはじめて、その直後に結構、揺れたて、揺れて。だけど、あわててはいけない。みんなでゆっくり、落ち着いていこうという感じでしたよ」と振り返っている。このホールを無難にパーで乗り切って、続く15番、パー5でバーディーを奪った。

 「パー5でバーディーをとれると、楽な気分でプレーができる。優勝? そんな意識は全くない。36ホールを残しているから、まだまだ、これからという気分ですね。勝つことって、そんなに楽なものではない。ゴルフって、そうでしょう。自分のペースを守って、ミスを最小限に抑えるようにしないと流れが悪くなる。3日目もメリハリをつけていきましょう」と話した。

 とはいえ、そうわかっていても、態度で示すことは至難の業。好調を長続きするには、どんな秘訣があるのだろうか。「おいしいものを食べることかな」とあっさりかわされそうになり、どんなものを食べるとゴルフが上達するのか? ともうひと押しを。「白米でしょう。日本人はご飯が一番だから。だけど、ご飯をたくさん食べれば、ゴルフがうまくなるわけではないですね」と笑っていた。

 が、こちらの真剣さが伝わったのか、こんな極意を。「長いシーズンを戦う上で、私が特に大事と感じているのは、試合が終わった日曜日と、月曜日の夕食です。普通、何を食べるかとメニューを考える。でも、私は何を食べるかよりも、誰と食べるかを大事にします。時には、大勢で、時には1人で。よしっ、頑張ろうというモチベーションになると同時に、メリハリがつくでしょう」。勝負に挑むのは、それだけの工夫が必要である。

 オンとオフのスイッチをきっちりと。無関係のように思える日曜夜から、月曜日の過ごし方が、勝負を分ける。なるほど、ゴルフは奥が深い。

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