2nd day プラスワン～申ジエ～

＜Photo：Atsushi Tomura/Getty Images＞

TOTOジャパンクラシック　太平洋クラブ 美野里コース（茨城県）2日目

　18番のグリーン上。申ジエがうれしそうにスコアボードを眺めた。「日本ツアーのメンバーになった。そんな感じがする」。過去、今大会は2勝をあげている。ところが、「出場したのは、米ツアーメンバーだったから、カタカナ表記になっていた。だけど、今は、漢字とカタカナで申ジエ。それがとてもうれしかったからですよ」と話してくれた。

　最近、日本語の上達が顕著に。最も好きな日本語は、「おもてなし」だ。「日本中、どこに行っても、イヤな印象だったことがない。どこにいっても、おもてなしの国です。日本ツアーにフル参戦するようになってから、ギャラリーの皆さんが、親しみを込めて、シンちゃん、ジエちゃんと声をかけてくださる。そうしたことの感謝を込めて、日本語を猛勉強中。でも、覚えようとすればするほど、日本語の奥深さに魅了されます。尊敬語や謙譲語の使い方など…。難しいけど、楽しい」。

　さらには、こんなエピソードも明かした。「日本ツアーは、スタート時、ティーグラウンドでマーカーの選手が、スコアカードをお預かりいたします、と必ずいってくださいます。この響きが素晴らしい。よし、今日もいいプレーをしようと全身へエネルギーが満ちてきます。もちろん、最終日は日本ツアーの代表として優勝を狙う」といい、「8日は母の命日。その墓前で、前週優勝のトロフィーと、今回のトロフィーを2つ、掲げて見せます」と2週連続Vを誓った。