3rd day プラスワン～柏原明日架～

＜Photo：Masterpress/Getty Images＞

大王製紙エリエールレディスオープン　エリエールゴルフクラブ松山（愛媛県）3日目

　土壇場の柏原明日架。ここ一番で無類の勝負強さを発揮する。目指せ、最終戦。ラストチャンスに賭ける。「先々週ぐらいから、LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップに出場したい、それだけを考えている」。資格を得るためには、今大会で優勝、もしくは上位フィニッシュで賞金ランキング25位以内へ入らなければならない。地元宮崎で開催される今季の最終戦へ凱旋することは、プロになる前からの大きな目標だった。

　ちょうど1年前。福島で開催された今大会で、初の賞金シードを獲得した。しかも50位。2万3,167円差という大接戦だった。「最後まであきらめる気持ちなど、少しもなかったです。厳しかったというか、苦しかったというか、とても長い4日間。こんなにもいい経験を積むことができて、勉強になりました」と話していた。

　プロフェッショナルをアピールしたのは、10月16日の富士通レディース最終日だろう。今季から、所属契約を結び、ホステスプロとして迎えた最初の大会。「トーナメントを盛り上げたい」と誓ったが、なかなかスコアに表れない。とはいえ、13番でホールインワンを決めた。「今年一番、うれしかったことになるかもしれません。もし、ホールインワンがなくても、ホステスプロとして表彰式へ出なければなりません。それが、あのワンショットで堂々としていられることができました。富士通の皆さんが私以上に喜んでくださったことが、何よりも良かったです」。

　さて、明日20日。30位から、25位以内へジャンプアップするために…シミュレーションしてみると、単独6位に相当する400万円が必要だ。「後悔の1年にしたくはありません。大事な1日です」と、大一番を迎える。