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2016.11.25

トリプルターゲットで総決算へ 鈴木愛のシナリオ

<Photo:Chung Sung-Jun/Getty Images>

LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 宮崎カントリークラブ(宮崎県)2日目

 賞金女王は確定。ただ、鈴木 愛には大逆転ならぬ、中逆転のシナリオがある。「(申)ジエさんの成績しだいでしょうけど、私が優勝すれば賞金ランキング2位になる可能性がありますよね。それが、もし、ダメでも賞金ランキング3位で日本人トップになることもできる。そんなことを考えていたら、1日ごとに楽しくなってきた」。目標が多ければ、プラスアルファのパワーが引き出せる。

 この日の粘りはその賜物かもしれない。「けさ、練習場でショットがものすごく良かった。だけど、8番でラインを読み違え、絶好のバーディーチャンスを逃したら、イメージが悪くなって…。粘ることができたのは、流れを引き戻せたことでしょう。高麗グリーンは、苦手意識が強かった。でも、それがなくなりました。きょうは、バーディーをたくさん獲ることより、どれだけしぶとくパーパットをカップインさせることができるか-をテーマに。今までなら、頭を抱えた難しい16番のパーパットなど、落ち着いて決めることができたと思います」。

 鈴木は日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯で今季、公式戦制覇を果たした。仮に今大会を勝てば、同一年で公式戦2勝。5年シードを獲得できる。「それよりも、平均パット数1位を誰にもわたさない。ランキングトップになった時から毎日、自分に言い聞かせている」。残りの36ホールで、果たして、どんなドラマをつくるのだろう。

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