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2017.3.3

圧巻のベストスコア 川岸史果が首位浮上

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2017年LPGAツアー開幕戦『ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント』(賞金総額1億2000万円、優勝賞金2160万円)大会2日目が沖縄・南城市の琉球ゴルフ倶楽部(6617ヤード、パー72)で行われた。首位は通算5アンダーの大城さつきと川岸史果。1打差の4アンダーでアンソンジュ、イボミがつけ、通算3アンダーの5位に上田桃子が浮上した。(天候:晴れ 気温:16.0℃ 風速:4.4m/s)

 遅れてきた怪物。それは、女子プロに失礼な表現かもしれない。この日のベストスコア65をマークして、一気に首位へ並んだのがプロ3年目の川岸史果。「1日目から調子は悪くなかった。でも、風に苦しめられて……。今日は調子の良さをそのまま出すことができました。アイアンショットや、パッティングがいい。特にパッティングは、6メートルぐらいでも入るような気がしましたね」と好調の要因を話した。

 8バーディー、1ボギーという圧巻の内容にも、落ち着き払った様子は、さすがに川岸良兼の娘という証明だろう。「父のDNAを感じるのは、飛距離と胃袋でしょうか。自宅であまりゴルフの話をしたことがない。技術的なアドバイスは1度もなし。いつも、川岸良兼の娘さんといわれるので、いつかは、川岸史果のお父さんといってもらえるようになりたい」とボルテージが上がった。

 小学生でゴルフを始めた時から、大器と注目の存在。1Wの飛距離が250ヤードと聞けば、誰もが舌を巻いた。ところが、プロテストに3度失敗するなど、遠回りを。昨年のプロテスト前日も、右足首の遊離軟骨が痛み出し耐えて、耐えて、4度目の受験で難関を突破した。昨年12月20日には手術を受け、年明けの1月下旬から、ようやくクラブを握ることがオッケーになったという。

 「あせっても仕方がない。シーズンが開幕する時、6-7割で行ければと割り切っていた」とも。そんな状態でこれほどのパフォーマンスができる。この日のラウンドは自信につながるに違いない。同級生は、松森彩夏、鈴木愛などがいる。「松森さんが初優勝した富士通レディースはテレビ観戦でしたけど、鈴木さんの日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯は、ルーキーキャンプでマーカーとしてついていた。上手なプレーを目の前でみましたよ」。

 残り2日間の決勝ラウンドへ向け、「優勝を狙ってがんばろうと思います」という言葉にも説得力がある。その瞬間、覚醒の2文字が脳裏に浮かんだ。

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