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2017.3.17

危機感と隣り合わせ 菊地絵理香の一大決意

<Photo:Chung Sung-Jun/Getty Images>

 2017年LPGAツアー第3戦『Tポイントレディス ゴルフトーナメント』(賞金総額7,000万円、優勝賞金1,260万円)が17日、鹿児島県姶良市・鹿児島高牧カントリークラブ(6,397ヤード、パー72)で開幕した。大会1日目、菊地絵理香が8バーディー、1ボギーの65をマーク。7アンダーで単独首位に立った。2打差の5アンダー、2位は服部真夕。3位タイの4アンダーグループは、工藤遥加、吉田弓美子など4人が続いている。(天候:晴れ 気温:14.7℃ 風速:4.4m/s)

 危機感を感じる2017年。LPGAが創立50周年を迎えた今年、賞金総額が史上最高の37億円を突破するなど、かつてない隆盛のシーズンである。ところが、菊地絵理香は素直に喜べない事情があった。「試合数、賞金など、恵まれた環境で私たちは戦うことができる。これは、とてもうれしいし、心から有難いと思います。だから、もっと日本人選手が頑張らなければ、こういう状況は続かない」。

 そんな気持ちが、この日のスーパープレーの数々に込められていた。3番で5メートルを沈め、勢いに乗り、前半の7番からは3連続バーディーでギャラリーを沸かせている。「ショットは良かったり、悪かったりですけど、パッティングの感触が開幕戦からすごくいい。それが継続できている。前週とグリーンの感じが似ていることも、いいスコアが出た要因でしょうか」と分析した。

 今オフ、取り組んだのは自己分析。「1年間を通し、プレーは安定していたと思う。だけど、もう少し上位へ行けたのではないか」という感触だった。さらに、「トップ10の成績が多くても、トップ5が少ない。もっとボギーを減らすことができれば、それも解消できるのではないか。イボミさんは、簡単にボギーを打たなかった。そういうことをお手本に改善していくことに……」と明かす。

 飛距離アップより、ウエートを置いたのは、「ショートゲームを100点に近く持っていく。それが私のスタイルです。ミスを事前に防止できれば、もっと違った一面が出せる」。簡単なアプローチショットを反復練習して、100ヤード以内の精度をあげたという。もうひとつ、イをみて痛感したのは、「自分のスタイルを自身がわかっていなければならない。やっぱり自分を知っている人が強い。いきなり超えることは難しいけど、地道に取り組んでいきます」と誓い、開幕戦に備えた。

 今シーズンの目標を、「公式戦の優勝」と掲げ、獲得賞金額を「とりあえず、1億円」と設定。イケイケドンドンの大言壮語など、菊地には似合わない。まずは、身の丈の春をアピールする時だ。

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