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2017.4.29

鈴木愛、今季初のV争い カギはリラックス

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2017年LPGAツアー第9戦『サイバーエージェント レディスゴルフトーナメント』(賞金総額7,000万円、優勝賞金1,260万円)大会2日目が29日、静岡県三島市・グランフィールズカントリークラブ(6,501ヤード、パー72)で行われた。この日も大混戦。通算5アンダーで大和笑莉奈、鈴木愛、キムハヌルの3人が首位タイへ浮上した。1打差の通算4アンダー、4位に藤本麻子がつけている。(天候:晴れ 気温:22.5℃ 風速:4.2m/s)

 今季初の最終日、最終組がついにやってきた。はやる気持ちを抑えて鈴木愛は、「2017年、初めての優勝争いですから、気持ちが先走りそうだけど、落ち着いて、落ち着いて…。どんなプレーができるか、楽しみにしています」。同じ轍は踏まないが身上だ。今大会のテーマを、「去年は練習をしすぎてダメだったから、今回は練習過多にならないように気をつけている」という。そうはいっても、この日は最後までパッティンググリーンで、入念にチェック。クラブハウスを後にしたのは、午後7時に近かった。

 前半は2バーディー、2ボギーと一進一退の展開だったものの、最大瞬間風速14.1m/sの強風が、目まぐるしく変わる難コンディションをものともしない。キーホールは、603ヤードの5番、パー5。「去年から、ここだけは苦手意識が強い。それでも、ようやくバーディーをとれた。1日を通して、ショットも良かったけど、あれが大きかった」と振り返る。

 気分が良ければ、プレー中の中断も気にならない。雷雲の接近で17番では、3メートルのバーディーパットを-という勝負で水入りとなった。ところが、中断時はクラブハウスで談笑を。「思い切り笑ったのが良かったのでしょう。リラックスして、あっさりとバーディーをとれました」と話している。

 集中できるのは、異業種交流の賜物だ。毎年1月は、沖縄でプロ野球選手の自主トレに飛び入り参加している。親交があるのはロッテだが、球場では、同時に巨人選手も練習を行う。当然、「なぜ、鈴木愛が」となるだろう。15年は結果として、現役最終年となった高橋由伸現監督から、キャッチボール、バッティングなど個人指導を受けた。

 「とても親切に教えてくださった。私は野球の経験がなかったから、1からすべてです」という幸運にも恵まれている。そうした縁で、東京ドームでの主催試合には、始球式登場のプランが密かに進行中だとか。「自分でいうのもおかしいけど結構、コントロールがいいと思う。どちらかといえば、バッティングが好きですけど」と話し、「沖縄では、女の子だからとか、特別扱いをされたくなかったから、歯をくいしばって練習についていった」。

 76と崩れた昨年の最終日を教訓に、今季初Vを狙う。エキサイトした時には、大好きなリラックマのヘッドカバーを見ることをおすすめしたい。

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