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2017.5.29

宮里藍が引退表明会見『勝って終わりたい』

 29日、都内のホテルで宮里藍が今シーズン限りの引退表明会見を行った。「モチベーションの維持が難しいことが、一番の理由です。去年の夏頃、現役の選手を引退する決意を固めた」という。このひとことに、自身のプロフェッショナル像が見え隠れする。常に「自分と向き合うことが趣味」とも話した。その上で、「引退を考え始めたのは、2012年の後半ぐらいでしょうか。この年には2勝をあげました。09年から連続してツアー優勝することができたけど、メジャーでは勝てない。そこで立ち止まってしまった。メンタルのコーチからは、どの選手も起こりえること、といわれたけど…。あの頃からだと思います。でも、そうしている内に、パッティングがイップスのようになった。パッティングが得意だったから、その時はとりあえず、これを乗り越えて終わりたい、と思った」と振り返っている。

 引退を表明してから、宮里にはまだ早いなど、決断を惜しむ声が続々届いた。しかし、「人生は自分で決めるもの」の信念はまったく揺らぐことがない。28歳で引退した、ロレーナ・オチョアの例をあげ、「彼女の引退はとても衝撃を受けた。世界ランキング1位で突然…。引き際が格好いい。決して、影響を受けたわけではないけど、自分の気持ちを大事にした決断だと思いました」と話している。一方、アマチュア時代から切磋琢磨を続ける、ライバルの横峯さくらには、「去年の10月、(引退を)話した。その時、彼女はまったく驚きもしなかった。いつもの感じで話を聞いてくれたことが、本当にうれしい」と笑顔をみせた。

 さて、気になるのは今後のことだが、「一度、休養して復帰するとか、そういったことは100%ないと思います。1度限界を感じて決断したわけですからね。プロはそれほど甘くはない。引退後、何をするか、それは今シーズンが終わってからです。年内は、残された試合にすべてエネルギーを注ぐ覚悟でいる。そして、勝ちたい。勝って終わりたい」といい、結婚についても、「ないです」と力を込めた。

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