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2017.7.14

「ANAの飛行機の中で優勝のヒントをもらいました」上原美希がステップアップツアー2勝目!

<Photo:Ken Ishii/Getty Images>

 2017年LPGAステップ・アップ・ツアー第13戦『ANA PRINCESS CUP』(賞金総額1,500万円、優勝賞金270万円)の最終日が、北海道勇払郡の早来カントリー倶楽部 北コース(6,514ヤード/パー72)で行われた。単独首位からスタートした上原美希が、この日68をマークし、通算10アンダーでステップアップツアー2勝目を飾った。2打差の2位に、谷河枝里子、3位タイには土肥功留美とシド・沖野が入った。(天候:晴れ 気温:28.6℃ 風速:4.7m/s)

 「寄ればいいかなって感じだったのに入っちゃった」とスタートホールでいきなり10mのバーディーパットを沈めた上原美希。8番ホールまでに5バーディーを奪い、順調にスコアを伸ばしていったが、「今日は水分が足りなかったせいか、暑くて熱中症になるんじゃないかってぐらいでした。集中出来ずに3パットしてしまった」と9番ホールでこの日初となるボギーを叩いた。「ハーフターンのときに氷で身体を冷やして対処しました。昨日もそうでしたけど、暑くて北海道というより沖縄の気候に似ていましたね。日差しが強くて、今日は風も強かった。スコアボードは見ていなかったんですけど、連続ボギーを叩いた次のホールのパーパットは“これを入れないと自分が苦しくなる”って思いました」。17番ホールで2mのパーパットを沈めると、最終18番ホールでは、この日も8個目となるバーディーを奪い、優勝を決めた。

 「実はこっちに来る前に、飛行機の待ち時間があったので本屋に寄って、たまたま手にして購入したのがイボミの本だったんです。試合前の心構えとか、10ヤード刻みで練習するアプローチのこと、アプローチによってグリップを長く持ったり、短く持ったりと。イボミは上手いから“何でうまいんだろう?”って、ANAの飛行機の中で読みました。ヒントになるようなことがいっぱい書いてあって、勉強になりました。本屋でパッと目についたのがイボミの本で、初めてこういうゴルフの本を読みました。北海道に来る前は、すごく悩んでいたので、手に取ったんでしょうね。でも、その本のおかげで、今週は急にパットが良くなりました」。その結果、2日間で16個もバーディーを奪い、昨年の京都レディースオープンと同じ、逃げ切り優勝でステップアップツアー2勝目を挙げた。

 沖縄県出身の上原は、現在も沖縄を拠点として全国を駆け巡っている。「優勝副賞の国内3往復分のチケットはすごくうれしいです。実は昨日から欲しいって思っていたんですけど、欲を出すと良いことがないので、胸にしまっていたんです(笑)。飛行機の中で優勝につながるヒントを得たし、本当にANA様には感謝の気持ちしかないですね。帰りも、もちろんANAの飛行機で沖縄まで帰ります」と深々とお辞儀をし、今日も笑顔でコースを後にした。この2日間、夏日が続いた北海道。北の大地は上原を鼓舞し続け、最後も沖縄の空のように晴れ渡っていた。

大会最終日 コメント集

谷河 枝里子 (2位:-8)
「出だしのイーグルは、右のバンカーから8番アイアンでトップしたんです。おはようバーディーの時って良くないんで、今日のおはようイーグルも結果的にはあんまり良くなかったですね。ショットがバラバラで、フェアウェイキープ率も低かった。でも、このスコアでまとめられたので、良かったかな。シーズン3勝目は、なかなか届かないですね。意識しているわけではないんやけど…。また再来週、気持ち新たに頑張ります」

小祝 さくら (5位タイ:-3) アマチュア
「今回は調子が悪かったけど、何とかアンダーで回れて良かった。アイアンショットが酷かったり、パットも入ったり入らなかったりしてバラバラだったので、そこを安定させたかった。最終プロテストに向けて、来週、練習ラウンドを何回かして試合に臨みたい。4日間あるので心配もあるけど、巻き返しも出来ると思うのでプラス思考で頑張りたい」

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