ファーストコールは吉兆　つま先で葭葉ルミが一変

＜Photo：Atsushi Tomura/Getty Images＞

2017年LPGAツアー第25戦『ニトリレディスゴルフトーナメント』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)が8月24日、北海道小樽市・小樽カントリー倶楽部(6,548ヤード/パー72)で開幕した。大会1日目、5アンダーで首位に立ったのは、葭葉ルミ、佐伯三貴、全美貞の3人。1打差の4アンダー、2位に成田美寿々、工藤遥加が続いている。ディフェンディングチャンピオン、笠りつ子は4オーバーと出遅れた。(天候:曇り　気温:24.2度　風速:1.5m/s)

　難コースも何のその。葭葉ルミが7バーディー、2ボギーの67をマークし、首位に立った。10番スタートの大会1日目、ハイライトは最終9番。残り230ヤードの第2打をピン6メートルにつけて2オンに成功した。「スライスラインをしっかり読めた。手応えがあったし、これは入る、と思って、左手でパターを上げたら…。入らない。残念でした。でも、バーディーだからいいですよね」と振り返った。

　この日は、1Wが復調急。「去年まで、小樽は苦手のひとつだったけど、飛距離が伸びたおかげで、好きなコースになるかもしれない」という。加えて、前週から行ったアドレスの改良が奏功。「セットアップで、つま先体重になるようにしている。1Wの方向性が定まらなかったから、前週の最終日から思い切ってやってみよう。なかなかうまくいかなかったけど、北海道入りしてからもずっと練習をしている。その成果が出てきた。今日はしっかりとボールをつかまえて、打てるようになった」と表情は明るい。

　とはいえ、葭葉=飛距離のイメージができつつあるが、「今大会は、距離を出すよりも、とにかくフェアウェイキープ。まず、コースマネジメントですよ」。ツアー初優勝が、ニッポンハムレディスクラシックだった。そのせいか、「他の選手やギャラリーさんからも、北海道は得意だねぇ、と声をかけられます。私としては、そんな意識は全くない。3週前の北海道meiji カップは予選落ちでしたから。だけど、皆さんからそういったいいイメージをもってくださるということは、ありがたいと思います」と漏らした。

　さらに、「メディアさんからの取材もそうでしょう。ホールアウトして、囲まれる選手でありたいと心がけている」とも。1日目からインタビュールームへ－と声がかかれば、気分もいい。最終日も、座り込ごちのよい椅子でお待ちしています。