先週から66ホール連続ノーボギー　金澤志奈が早くもステップ2勝目を狙う

フンドーキンレディース　臼杵カントリークラブ（大分県）2日目

　2週前の山陽新聞レディースカップで、ルーキーながら既に1勝を飾った金澤志奈が、5バーディー、1ボギーの安定したプレーを見せ、早くも2勝目に王手をかけた。と同時に、その裏で本人も知らぬ間に生まれた記録がある。今日は、ノーボギーラウンドを目前に17番ホールでボギーを喫し「本当はノーボギーが良かったんですけどねー」とマイペースに振り返っていたが、遡ること先週の中国新聞ちゅーピーレディースカップの2日目。4番ホールでボギーを叩いて以降、今日のボギーまで実に66ホール。連続ノーボギーという記録を達成していたのだ。

　これは、現在レギュラーツアーで活躍する堀琴音が、ルーキーイヤーの2014年に記録した54ホール連続ノーボギーを大幅に更新するもので、ステップアップツアーの歴代最高記録となった。そのことを伝えると「えー！すごくないですか？すごいですよね？」と無邪気に喜び、「私って波が無いゴルフなんです。バーディーもボギーもないっていうラウンドが多いんですよね」と続けて自分のゴルフを分析した。この波の無さこそが金澤の強さなのかもしれない。

　「前回は最終日が出来ずに終わってしまって、最終日の優勝争いの緊張感を体感出来なかったので、明日はその緊張感の中でどれだけ出来るかですね。スコアの事は気にしたくないですけど、優勝を狙っていきたいです」と優勝争いのプレッシャーを楽しむ余裕すらあるように感じられる金澤。明日、最終日を戦い抜き、“ルーキーイヤーでのステップアップツアー2勝”を成し遂げる。