ボミの恩返し 『樋口さんのために』

＜Photo：Atsushi Tomura/Getty Images＞
樋口久子三菱電機レディス プロアマトーナメント

　樋口久子の4文字がイボミへ、ズシリとノシかかる。今大会は樋口の名前が冠。「(LPGA)相談役には今年、大変、ご心配をかけ、お世話になりました。たくさんのことも教えてくださった。シンプル・イズ・ベストは一生の財産です」。義理と人情の人ならでは率直なコメントだった。ただし、まだ完調というわけではない。「まずはトップ10入りを目指します。カギとなるのは、やっぱり1日目。最近、出遅れてしまうことが多い。あすは細心の注意を払ってプレーします」と笑顔で話した。

　また、「ゴルフはつくづくメンタルのスポーツだと思った」と語る。前週は、ホステス大会ということもあり、「笑顔を届ける」ことを第一に。どんな難しい状況でも、「ダメかなぁ、と思ったりすると、いい結果にはならない。ボギーになります。アプローチで入れてやる、と念じたらチップインなどがあった。プラス思考で行きたい」と前向きだ。さらに、攻略法では、「去年と違うのは、ここ最近の雨で、グリーンにボールが止まるところ。そのあたりが私を助けてくれるでしょう。あとは、スイングでトップの位置に要注意」。より慎重になったイは、新たなスタイルを模索する。