2017.11.5
final day プラスワン~チョンインジ~
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
TOTOジャパンクラシック 太平洋クラブ 美野里コース(茨城県)最終日
誰のためにプレーするのか。もちろん、自分のために-が正解だろう。最終日、チョン インジのプレーはより気迫がこもっていた。6バーディー、1ボギーの67をマーク。「大会を通して、調子はいまひとつでした。きのう、きょうは第1組と朝が早いスタート。でも、多くのギャラリーが1番からずっと、私のプレーを見てくださいました。本当にうれしい。だから、感謝の気持ちを表す意味で、最終日はファンの皆さんのためにプレーをした。いいスコアで回る、という気持ちを全面に出しながらです。ナイスプレーといわれるより、私の方から、ギャラリーの皆さんへ、ありがとうといいたい」とうれしそうだった。
来日するたびに、ファンが増える。気さくで親切。サインをする人数も、見ているこちらが、気が遠くなるような列ができる。「数えていないからわかりません。きのうは300人ぐらいだと思う。でも、日本女子オープンの時よりも、少ない。あの時は毎日、2時間ぐらい、サインをしました」。おそらく、これほどの量をこなす選手はいないだろう。
では、練習時間などを犠牲にして、これほどのサービスを行うのか。単に人がいいからとは思えない。「多くの応援が、私のエネルギーになっている。応援されればされるほど、皆さんへいいプレーを見せたい、と思う。それには、練習でより高い集中力が必要になる。いい意味での、相乗効果です。そして、スポンサーへも感謝しなければなりません。ウエア契約する企業のスタッフが、今回も毎日、応援に駆けつけてくださった。日本だけではありません。わざわざ、アメリカへも」。
一度、言葉を切って、さらに続けた。「実は、なぜ、皆さんが私を応援してくれるのか…。疑問に思って何度もたずねた。そうすると、皆さんが私の笑顔が見たいから。なんて、幸せ者だろうと、こちらが感動しています。だから、コースでは1人ではない。皆さんと一緒に戦っている。プラスアルファのパワーを発揮できるのです」と語っている。
とはいえ、今季はまだ未勝利。これが気になるところだ。もちろん、これにも理由があった。「4年前から、もっと上を目指す意味でスイングを改造しなければならない、と感じていた。でも、結果が出ているから先送りに。ただ、今年はもう、やらないと…。集中的に取り組んでいます。確かに、優勝はしていません。しかし、プレーがかなり安定した。将来のために、今は我慢することが必要です」と明かす。
ちなみに、開幕前、契約先が行ったファンイベントで、「私と同じセーターを着ていた方をハグします」と宣言。残念なことに、同じ人は現れなかった。
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