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2017.12.2

2nd day プラスワン~イ ジョンウン6~

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 どこまでも、6がついてくる。この日は6アップでシングルス・マッチプレーを圧勝。シーズンの勢いをそのままにアピールした。KLPGAには、同姓同名が6人いる。『イジョンウン6』と表記されているが、実力はナンバーワン。韓国ツアーの賞金女王は、21歳のスゴイ人だった。

 初来日の印象を「日本はとても暖かい」と話した。そして、「コースの雰囲気がいい。ものすごく、気に入りました」という。そして、快進撃の秘密は、「私にとって、一番の理由は、やはり6です。幸運を運んできた。ゴルフで6といえば、まずはパー4のダブルボギーなどを連想しますが、そんなことはない」。6のパワーを強く意識したのは、今季の開幕戦だった。

 「今年からクラブを替えました。その感触がとてもいい。おかげで、気分良くシーズンを迎えることができた。その大会1日目、66をマークして自信が出て、2日目もまた、66。それから、3日目がまたまた66です。こんなことって、あるでしょうか。私がビックリ。6が、私にとってのラッキーナンバーということを強く意識しました」。

 昨年は新人賞を獲得。2年目のジンクスなど吹き飛ばす快進撃が続く。シーズン4勝をあげた他、9月23日のパクセリ招待では、韓国ツアー史上初の60を叩き出す。またまたまた、6の魔法である。いつの間にか、ホット6の異名が定着。年間平均ストロークの69.80など、6冠に輝いた。五感を超える、抜群の第六感。「6づくし-でした」とシーズンを総括する。

 本格的にゴルフをはじめたのは中学時代。「小学生でクラブを握ったけど、1度、やめました」。ただし、ツアープロではなく、ティーチングプロを目指したという。「お金を稼いで、両親を安心させたい」からだ。では、どうして現在に至ったのだろう。ゴルフを続けるには、かなりの資金が必要だ。トラックドライバーの父は、イが4歳の時、交通事故で車イスの生活を余儀なくされた。それほど、生活にゆとりがあったわけではない。同世代のジュニアは新品のクラブを使っていたが、イは中古品。そんな境遇を数奇な眼差しでみられたことがたくさんあった。

 「強くなりたい。強くなって一番になる」。レッスンプロではなく、競技でライバルを下す。より、練習へ精を出すようになる。バイブルは、申ジエの著書「飛女」。いかにして、ナンバーワンになったかを記したものだ。トレーニング方法やメンタルの強化。さまざまなことを知った。座右の銘は、「自分の運命を愛する」。6を幸運に変えた伝説はまだ、スタートしたばかりだ。


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