2018.3.10
Day 2 プラスワン ショット
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
ヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGRレディスカップ 土佐カントリークラブ(高知県)第2日
常識にとらわれない。非現実の世界を撮りたい。ギャラリープラザでうな丼をあわただしくかきこみながら、そんなことを考えていた。食事がすんで向かったのは、12番。ここには、フェアウェイ右側に巨大なバンカーがある。この日は、春の日差しを浴びながら、白砂がキラキラと輝いていた。
非現実は、バンカー内に林立したパームツリー。何とも、カメラマン心をくすぐる光景ではないか。特に、白砂に写し出された光と影のコントラストが見事だ。なかなか国内のツアーでは目にしない、素晴らしいロケーションである。バンカーから約100メートルの距離をとって、待っていた。ワンショットに選んだのは、松森 彩夏。残念ながら、予選落ちを喫したが、その背には闘志があふれ、プロの気迫がみなぎる。
早朝のスタート前から、ホールアウトまでコースへ。日々、平均で2000カットを撮影する。すべてが、掲載されることはない。現代でいえば、これほどコストパフォーマンスが悪いこともないだろう。当然ながら、埋もれてしまうワンカットが山のようにある。1日の反省会を兼ねて、ホテルの部屋でそれらを見つめなおす。果たして、いい仕事をしたのだろうか。自問自答を繰り返し、あすに備えることにした。
(戸村功臣=ゲッティ・イメージズ)
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