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2018.4.22

永峰咲希 冷静と情熱のツアー初V

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 LPGAツアー第8戦『フジサンケイレディスクラシック』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)大会最終日が22日、静岡県伊東市・川奈ホテルゴルフコース 富士コース(6,376ヤード・パー71)で行われ、永峰咲希がツアー初優勝を飾った。勝負は通算10アンダーで並んだ、菊地絵理香とのプレーオフへ。2ホール目で菊地がピックアップし、プロ5年目で悲願を達成した。(天候:晴れ 気温:23.0℃ 風速:1.4m/s)

 喜びは無限大。人生最大の大仕事は、予想をはるかに上回るものだった。「優勝って、こんなにうれしいものだとは…」と前置きし、ひと呼吸置いてから、「想像はしていました。でも、その何倍かなぁ。ちょっと表現できません」。プロ5年目の永峰咲希は、落ち着きはらっていたように映ったが、外見とは対照的だった。

 プレーオフ2ホール目。長い下りのパッティングが残った。しかし、バーディーを奪えなかったものの、きっちりと寄せてパーセーブ。この日は、3度目の18番への挑戦だ。本戦の1度目は3パット。結果からすると、ここを2パットでしのいでいれば、1打差の逃げ切りだった。「実は寄せて2パットのつもりでいました。でも、パターヘッドがスパッと出て、当たった瞬間にアッ…。その時は確かに動揺していたみたいです。だけど、プレーオフでは、キャディーさんから、『勝つか、負けるか。ふたつにひとつ。思い切っていこう』といわれたら、スッと楽になりました」。菊地がピックアップして、永峰の優勝が決定する。

 今大会、これまでと、どこが変わったのだろうか。「一番は、パッティングです。今まで神経質になりすぎていたことを反省して、今回はとにかくリズムだけを意識。それから、カップインさせたいと思って空回りしてきたので、リズムだけに絞った」。加えて、持ち前のショットがそれを支える。「第1日からショットの状態がいい。昨日は、いまひとつだったけど、風が強く、手打ち気味になっていた。ホールアウト後、練習場で体幹を意識して打ったら、すごくいい。おかげで、今日はバーディーチャンスがたくさんあった」とも。

 さらに、「終盤の優勝争いで、ドキドキはしていても、不思議とイケる。そんな気持ちがあった。おそらく、ショットが1日中、良かったから自信がわいてきたのだと思います。今までの優勝争いは、争いといえるようなものではなかった。勝つ人がバーンと抜けてしまい、競ったことがない。今回、プレーオフも含め、上がりの3ホールの緊張感。すごく貴重な経験になりました。ここまで、時間はかかったけど、とてもいい勝ち方ができたと思う」。いつも、控えめな永峰がこの時だけは、誇らしそうに胸を張った。

 冷静と情熱の間に身を置き、手繰り寄せた初優勝。とはいえ、酔いしれているひまはない。
 「2勝目をはやく。私には、そこしかない」-。

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