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2018.5.10

自然体の大和笑莉奈 ステップ2勝目へGo

 2018年LPGAステップ・アップ・ツアー第5戦『静ヒルズレディース 森ビルカップ』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)大会第2日が10日、茨城県常陸大宮市・静ヒルズカントリークラブ(6,442ヤード・パー72)で行われた。5バーディー、ノーボギーの67をマークした大和笑莉奈が単独首位。1打差の2位タイに福田裕子、鈴木麻綾、新田彩乃、アマチュアの大田紗羅の4人が続く、大混戦になった。(天候:雨時々曇り 気温:10.9℃ 風速:0.3m/s)

 第2日を終え、カットラインは7オーバー、アンダーパー・プレーヤーが、ただ1人。難コースを相手に大和笑莉奈が、異次元のプレーを展開した。「びっくりしました。スタートが朝早かった。まだ、目覚めてもいないうちにバーディー、バーディー、バーディーみたいな」。悪いことのあとには、良いことがくる。

 第1ラウンドでは4オーバー、39位と大きく出遅れた。しかし、1番でOKバーディーを奪うと、2番で5m、3番も1mのチャンスをことごとく決める。まさに、雨にうたえばの典型だろう。その後も、ピンチらしいピンチはなかった。パーオン14回という安定感だ。最終18番は、気迫のパッティングで、5mを沈めバーディーフィニッシュ。38人を一気に抜き去った。

 「周囲からみると、調子がいいねと言われますけど、自分では満足していない」と気を引き締めた。「せっかく、いい話を聞きにくださっているのに」と申し訳なさそうにいい、「特別どこが良いという感触がありません。まだまだ、不安なところがあるし、これならイケるという確信がない」と首をひねった。

 というのは、今シーズン、「体調や首の状態がいまひとつです。今年は成績が厳しいかなと思っています」と予想外のコメントが飛び出す。そうはいっても、手をこまねいていたわけではない。昨晩、「あまりにスイングがおかしい」と、アドレスなどを変更することを決意。理想を捨て去り、気持ちよくスイングできることを、最優先した。「久しぶりに気持ちよく構えられた。よけいなことを考えず、ひたすら機械的にそれを繰り返していっただけですよ」。淡々と話した。

 最終日の優勝争いは、「ノープラン。2、3位に入れば、十分かな」と控えめな設定だ。己を知る。欲張らない。これ、勝負の鉄則だった。

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