菊地絵理香に女王からの金言

＜Photo：Matt Roberts/Getty Images＞

ほけんの窓口レディース　福岡カンツリー倶楽部 和白コース（福岡県）第2日

　最終日、最終組で鈴木愛との一騎打ちムード。1打差の2位から逆転Vを目指す菊地絵理香は、「彼女は今、自信満々。いいプレーをしっかりと目に焼き付ける」と2つの目標を口にした。ムービングデーは、ミドルパットが好調。9番の1メートルを除いて、他の4バーディーは、3メートル以上だった。「最近、ショートパットよりも、ミドルの方がカップインしそうな気がします」という。

　きっかけは、鈴木愛からのアドバイス。「今年のPRGRレディスカップで、（鈴木）愛ちゃんにパッティングを見てもらった。そうしたら、打っている音が悪い」。ズバリ、指摘を受けたそうだ。こんな舞台裏を明かす。「ショートパットを中心に練習をしていると、リズム感が悪くなり、ロングパットは、ピンへ寄せるだけになってしまう」。年下とはいえ、鈴木はパットの名手だ。「愛ちゃんを参考に、ミドルパットを練習しよう」とひらめいた。

　首位の鈴木はこの日、パッティングの音について語ったが、菊地も同様だ。「パッティングで音を意識することはなかったけど、芯に当たっていないと打っている音が悪い。今は、音を意識してプレーしている」と語った。成果は、平均バーディー数に表れている。昨年まで1ラウンド、3.25だったバーディー数が、今年は前週まで、3.37とアップ。「ショートパットよりも、ミドルパットが入っている。その分、バーディーが多くなった」と分析する。パット・イズ・マネー。まさに金言だった。