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2018.5.20

Day3 原田香里のプラスワン テック

<Photo:Masterpress/Getty Images>

中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン 中京ゴルフ倶楽部 石野コース(愛知県)最終日

 やっと勝てた。ペヒギョンさんも、おそらく胸をなでおろしたことでしょう。そして、今まで、なぜ勝てなかったのか-。きっと不思議に感じたはずです。最終日、優勝を引き寄せたのは、14番かもしれない。10メートルのバーディーパットをズバリと決める。さらに、勢いが増したシーンでした。65というスコアは、ショットの切れ味が増し、パッティングもガンガン。そうでなければ、マークできるものではありません。ようやく、彼女の番がやってきた。第1日から、試合は大混戦。ものすごくおもしろい展開だったと思います。

 160センチ。それほど体形に恵まれているとはいえません。が、ナマでプレーを見たファンならおわかりでしょう。スイングスピードがものすごく速い。安定した下半身が、スーパーショットの原動力です。1Wの平均飛距離は260ヤードでも、それ以上の迫力を感じる。来日して今シーズンが4年目。1シーズンごとにスピードが増している。

 ただ、この日のように調子が良いわけではありません。ちょっと変わった調整法を行っている。人がいなくなった練習場のバンカーで、3Wを振り続けます。スイングの軌道を調整するのだとか。

 一方、郷に入れば郷に従えのことわざ通り、1年目から積極的に日本の選手へ溶け込もう。そんな積極性が優勝をもたらしたといえるでしょう。年齢が近い選手はもちろん、先輩からとてもかわいがられている。日本語の習得にも熱心です。

 また、先輩からかわいがられるといえば、2位タイの小祝さくらさんもそんなタイプ。上田桃子さんと合宿など、個人スポーツのゴルフとはいえ、経験豊富なベテランから学ぶことは本当に多い。スイングには、その素直な性格を表すかのように、よどみがない。ただし、試合中はプロ2年目と思えないほどの、ポーカーフェイスで通すところも大物の相がうかがえる。黄金世代のひとり。次戦以降の活躍が楽しみです。

(担当理事・原田香里)

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