ヴァーナルレディース　最終日

　LPGAツアー第10戦『ヴァーナルレディース』（賞金総額12,000万円、優勝賞金2,160万円）の最終日が、福岡県朝倉市の福岡センチュリーゴルフ倶楽部（6,583Yards,Par72）で行われた。

　大会最終日のこの日も気温27.2℃と初夏のような絶好のコンディションとなり、7,626人ものギャラリーが会場に訪れ熱い声援を送っていた。その中、初日からトップの韓国出身のイム　ウナが後半11番、15番をボギーとした時点で福嶋晃子と6アンダーで並んだ。しかし、続く16番初優勝がかかるプレッシャーの中、バーディーを奪うと再び7アンダーで首位に立ちこのまま逃げ切り優勝。見事LPGAツアー初優勝を飾った。1打差の2位には福嶋晃子、3位タイには地元福岡出身の馬場ゆかりと李知姫（イチヒ：韓国）がはいった。

　初日からトップを譲らず完全優勝を果たしたイム　ウナは「嬉しいです。一生懸命やりました。こんな大きな試合に勝って気分がとてもいいです。こんなに早く勝てるとは思っていませんでした」と喜びを語った。一時は2位の福嶋に並ばれる場面もあったが「プレッシャーを感じて頭が真っ白になった」と話す最後のパーパットも見事に沈め日本ツアー初優勝を手にした。昨年のファイナルQTで2位に8打差をつけトップ通過をし今季フル出場権を獲得。この優勝を含め今季トップ10入りが4回と強さを見せ付ける韓国の逸材の好調はしばらく続きそうだ。

　2週連続優勝に期待がかかった福嶋だったが「もう今日は気持だけで回っていました。先週から最終日で（調子が）落ちているので」と振り返るものの、この日3バーディー1ボギーの70と安定したスコアで優勝争いを演じた。惜しくも2位となったが「来週は休みなのでもう一回調整しないといけないですね」と今後の活躍に注目したい。
　また、福嶋はこの成績により生涯獲得賞金ランキングがト阿玉を抜いて2位となった。