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2018.6.10

大混戦 大熱戦 チュティチャイ復活V

<Photo:Ken Ishii/Getty Images>

 2018年LPGAステップ・アップ・ツアー第9戦『ルートインカップ 上田丸子グランヴィリオレディース』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)大会最終日が10日、長野県上田市の上田丸子グランヴィリオゴルフ倶楽部(6,297ヤード/パー71)で行われ、P.チュティチャイが混戦を制した。通算7アンダーで横山倫子、P.チュティチャイ、イナリの3人が並び、プレーオフへ突入。2ホール目でバーディーを奪い、熱戦にピリオドを打った。(天候:曇り 気温:22.1℃ 風速:5.2m/s)

 横山倫子とイナリが通算7アンダーでフィニッシュ。P.チュティチャイは、通算7アンダーで18番のパー3へ挑んだ。

 「左からの風が強い。ピンを狙うと右へ流され遠ざかる。グリーン左のバンカーを狙って打った。でも、打った瞬間、風が止まってしまって…」。ボールはバンカーへ飛び込み、状況は不利だった。しかし、見事なバンカーショットで約1メートルにつける。パーをセーブして、プレーオフへ臨んだ。

 プレーオフは、18番の繰り返し。土壇場の経験が活きる。「1ホール目は、たての距離が合わなかった。だから、2ホール目は番手を下げました」。2.5メートルのバーディーパットをきっちりと沈め、優勝を決めた。この日は、2ストロークビハインド。「スコアを伸ばさなければ優勝はない」と言い聞かせた。本戦のハイライトは2バーディー、2ボギーで迎えた12番だろう。優勝争いの最終組の2人、川﨑志穂がチップイン。佐藤靖子もロングパットを沈めて、それぞれバーディーを奪った。「2人が入れたのなら、私もデキる」。闘志をかきたて、8メートルを決めた。

 2015年、ステップ・アップ・ツアーのANA PRINCESS CUPで優勝。2016年は、ヨネックスレディスで優勝経験がある。しかし、昨年はスランプに陥り、LPGAツアー出場31試合中、予選通過が8試合と苦しいシーズンとなった。でも、「先週の最終日から、クラブのフィーリングがとてもいい。インパクトの音が変わってきた。だから今回は自信を持って臨め、優勝できる気がしていた」と話す。さらに、「フィーリングがいいと、フェードやドローのコントロールがしやすくなる。強風でも、コントロールショットに自信があった。今夜は、カシスオレンジで乾杯します」とビッグスマイルを浮かべた。

 ちなみに、3週間後、プロテスト第2次予選を受験予定だったが、優勝で最終プロテストから臨める。「今年、最大の目標はプロテスト合格。とにかく、うれしい。プレー中も優勝したら、予選免除-と自分へ言い聞かせていた」。実力者が加わり、今季のステップ・アップ・ツアーはさらにおもしろくなる。

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