悪天候には勝てず…　大会第2日は競技中止

　2018年LPGAステップ・アップ・ツアー第12戦『ECCレディス ゴルフトーナメント』（賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円）第2日は、悪天候およびコースコンディション不良のため、9時55分に競技中止が決定した。競技は、2日間36ホールストロークプレーに競技短縮。第1ラウンド終了時の60位タイまでの70名が、6日の決勝ラウンドへ進出した。

　聞きなれない音が携帯電話から一斉に鳴った。神戸市から、7時半に避難準備、10時に避難勧告の情報が2度、流れる。北六甲カントリー倶楽部では、台風から変わった低気圧や前線の影響で、早朝から激しい雨が降り続いていた。あす6日も強雨の予報。競技成立へ向け、スタート時間を遅らせるなど、さまざまな取り組みを行ったが、願いは叶わなかった。

　第1R首位の井上沙紀は、「あすはプレーができるのでしょうか。 勝敗を別にして、プレーをしたい。このまま終われば、不完全燃焼です。これまで、強風下のプレーが苦手でした。にもかかわらず、ただ1人、アンダーパーでプレーをできたことで、自信がわいてきた。しっかり体調を管理し、後は練習です」と、コースを後にした。

　現在、ステップ・アップ・ツアー賞金ランキング1位の上原美希。「プレーをしたかった。でも、この天気では…」と、無念の表情を浮かべた。また、ECCとスポンサー契約を結んでいるホステスプロの澤田知佳は、「雨と風の対応がうまくいかず第1日、スコアを崩したことが悔しい。その分、きょう巻き返したいと思っていたので、残念。あす、プレーできることを祈り今、できることを精いっぱいやります」。

　また、スポンサードを受ける香妻琴乃も、「3日間、やりたかった。中止になったことは残念。トップと4打差があり、9ホールの勝負では厳しいと思う。あすは、18ホールをプレーしたい。良い結果、良い報告ができるよう、練習場で調整します」と、より気合を込めた。6日は、午前8時から競技開始予定。