マスターズＧＣレディース　最終日

　2008年度LPGAツアー第32戦『マスターズGCレディース』（賞金総額1億2,300万円　優勝賞金2,214万円）の最終日が兵庫県三木市のマスターズゴルフ倶楽部（6,510Yards　Par72）にて開催された。

　天候：曇り時々雨、気温16.0℃、風速2m。ちょっと肌寒くなった決勝ラウンドだが、天候とは違う熱く白熱した試合展開となった。優勝は大山志保。通算7アンダーで今季初優勝、通算11勝目を挙げた。2位には4打差の通算3アンダーで、イムウナ（韓国）と黄アルム（ファンアルム・韓国）、4位には李知姫（イチヒ・韓国）、横峯さくら、櫻井有希となった。

　「まだ優勝した実感はないけど、こんなに大きな大会で優勝して、うれしい気持ちでいっぱいです」と最高の笑顔で語った大山。出だし1番より幸先良くバーディーを奪うと15番までパーをセーブ。途中この日猛追を見せた黄アルムに並ばれる場面もあったが「並んでもベストを尽くして、自分の一打一打に集中して、人は関係ないと思ってました」と強い気持をもち続け、16番でバーディーを奪うと2位との差は3打差に。そして優勝を確信した18番では「ライン見えた。しっかり打てば入る。最後はバーディーで決めたい」と思ったバーディーパットをきっちり沈め、今季初優勝を手にした。

　体調を崩してしまった大山の母に「自分が優勝する元気な姿を見せて、母に元気になってもらいたいと思ってたし、優勝出来て本当に良かったと思うし、もっともっと親孝行したいと思います。今回の優勝で母も喜んでると思うし、いつまでも元気でいて欲しいので自分のゴルフのプレーでたくさん元気をあげたいなと思います」という。
今季は、優勝に手が届かず苦しんでいた大山だったが、見事復活。’06年の賞金女王が残りのLPGAツアーを盛り上げる。

2位タイ　黄アルム
「精神的に疲れました。アンダー出してトップ10に入りたかったから、目標はクリアしたけど、もったいないです。あと3試合、今日みたいなスコアが出てトップ10に入れれば・・・。（今週は）頑張ったので、満足しています」。