小祝さくら　完全ホームでプロ初V

　LPGAツアー第22戦『北海道 ｍｅｉｊｉ カップ』(賞金総額9,000万円、優勝賞金1,620万円)が8月3日、北海道北広島市・札幌国際カントリークラブ島松コース(6,493ヤード/パー72)で開幕する。2日はプロアマ大会が行われた。

　ホームトーナメントとは、まさに、このようなロケーションをいうのではないか。小祝さくらは、開催コースを知りつくしている。何しろ、自宅から車で10分。「友人が、ここでアルバイトをしています。もちろん、プレーをしたことも…。ただ、コースはよくわかっていても、知っているからいい、というわけではありませんよ」と話した。それもそうだ。昨年、今大会はプロテスト合格後、LPGAツアーのデビュー戦。しかし、第1日に78を叩いて、予選落ちを。

　同じ轍はふまない気構えを、この日の取材で感じた。「去年は、プロの初めての試合。どうしたらいいのか、アマチュアの時とは全く違っていた。それを思えば、今年は気負わずにいきたい。普段のプレーができたら、と考えています」。淡々と語る。前3週の成績は、4位、2位タイ、3位タイと安定感抜群。今季の賞金ランキングは8位と大躍進をアピールしている。何と、黄金世代では、獲得賞金のトップ。他のランキングで目を引くのは、イーグルの首位だ。飛距離自慢の穴井詩と並んでいる。

　「前週、その前も、いろいろな方から、優勝を期待しています、などたくさん声援をいただきました。もちろん、私も優勝をしたいけど、まだ狙ってできるほどではありません。とにかく、普段通りのプレーを心がけ、まずは予選通過。その次が、上位を目指す。そんな感じで行ければと思います」。地に足をつけて、大一番へ向かう。さらに、今回はスポンサー契約する、明治グループが特別協賛。プロ2年目の進化を見せる時だ。