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2018.8.22

杞憂からの脱却 山里愛が首位発進

2018年LPGAステップ・アップ・ツアー第15戦『山陰合同銀行 Duoカードレディース』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)が22日、鳥取県西伯郡の大山平原ゴルフクラブ(6,463ヤード/パー72)で開幕。大会第1日は、プロ入り8年目の山里愛が、5アンダーで単独首位に立った。1打差の2位に新坂上ゆう子、さらに1打差の3位で上原美希が続く。(天候:晴れ 気温:35.7℃ 風速:5.4m/s)

 山里愛は、4年ぶりの首位発進。「久しぶりに来ましたね」と、他人事のように話し始めた。10番、パー5からスタート。奥のラフからパターで打った第3打が、「いきなりカップインしそうでした」と、バーディーで流れをつかむ。35で前半を折り返す。そして、後半の1番から、3連続バーディーを奪い、4アンダーで首位に並ぶ。

 「私じゃなかった、というぐらいで気楽に構えたら、スッと入っていけた。同組の人とは、いつも和気あいあいにおしゃべりしながらプレーする。でも、きょうは打つときだけ集中できた。ゾーンというか、4年前に優勝したときのような感覚が少しあった」という。2014年山陽新聞レディースカップ以来の首位スタートだった。

 今シーズン、12試合ステップ・アップ・ツアーへ出場。年間獲得賞金ランキングは72位と苦戦している。急浮上の要因は、テレビ解説で来場の小田美岐からの金言だ。「第1日が悪い、と相談したら、考え過ぎよ、といってくださった。だから、無心でラウンドしたら、うまくいきました」。2012年に今大会はスタートした。山里は、その第1回でホールインワンを決めている。

 「まだ、プロに入って2年目。第1日、人生で初めてホールインワンを決めて、特別賞をいただきました。忘れられない思い出がある。その次の年も、ホールインワンした娘だと、声をかけてくださった。アットホームで、素晴らしい大会です」。瞳の輝きまで違ってきた。

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