ＮＥＣ軽井沢７２ゴルフトーナメント　第1日目

　2009年度LPGAツアー第19戦『NEC軽井沢72ゴルフトーナメント』（賞金総額6,000万円、優勝賞金1,080万円）の初日が、長野県北佐久郡の軽井沢72ゴルフ北コース(6,637Yards,Par72)で開催された。

　天候：晴れ、気温：25.3℃、風速：3ｍ。米ツアー参戦の日本人選手3名（宮里藍、上田桃子、宮里美香）が参戦する豪華な顔ぶれとなった今大会。今季初日としては最多となる6,956人のギャラリーが声援を送るなか、この日6アンダーでトップに立ったのは有村智恵。1打差の2位には全美貞（ジョンミジョン・韓国）。さらに1打差の3位タイには諸見里しのぶ、福嶋浩子の2人が続いている。注目の米ツアー参戦組は、上田桃子が2アンダーの9位タイ、宮里藍がイーブンパーの23位タイ、宮里美香が4オーバーの72位タイとなっている。

　今季はすでに自身最多の2勝を挙げ、好調の有村。今日も先週2位に入った勢いそのままに、6バーディーを奪った。昨年以上に距離が長く、ラフも伸び、グリーンも硬いという難しいセッティングの中で迎えたピンチも「セカンドの番手など距離が合わなくて、グリーンをこぼれることが多かったですけど、うまく寄せて1～2ｍくらいのパットが凄く入ってくれて。パットに助けられましたね。」とアプローチ、パットでことごとく凌ぎ切った。
　海外参戦や先週の優勝争いなどで疲労もピークに達している様子の有村だが「先週は連戦で体が疲れていましたね。でも今週はトレーナーも付いて来ているので、体はしっかりケア出来ています。これで練習も思いっきり出来ますね」と体調面での心配は無くなった。強豪揃いのトーナメントで堂々の首位に立った勢いで、明日もその存在感をみせつける。

2位　全美貞
「全体的にショットはまあまあでした。方向性は出てる感じですね。11番では6mのバーディーパットが入って、あとは短いパットが残ったんですけど、15番のセカンドショットではピンに当たって1cmくらいにつきました。先週は水曜にフランスから帰って、ずっと家にいました。時差があったので練習はそんなにしてないです。なので今日は不安もあったけど、全体的に悪いところが無かったのでよかったです」。

3位タイ　諸見里しのぶ
「今日は洋芝でちょっと厚く入って飛ばなくて、ショート目が多かったんですけど、2番で長いのが入ってくれたので、そこで波に乗れましたね。全英は行ってみてすごい楽しかったし、もっとスコアを出したい気持ちもあったし、もう一度メジャーに行きたいですね。来年は全部のメジャーに出たいので、後半戦はメジャーに出られるような順位にいようと決めました。賞金女王なら全部出られると思うので」。

3位タイ　福嶋浩子
「昨日のプロアマで80以上打ってて、ゴルフ自体は良くなかったので不安でした。今日は力を抜いていこうと思ってて、（同組の）塩谷さんのスイングを参考にしたら良いスイングになってきました。今週は家族もみんないるので、福嶋家にとって特別で見えない力が働くかも（笑）。今日はラッキーがたくさんあったけど、続けてアンダーパーが出せないので、ちゃんと毎日アンダーパーで回れるよう頑張りたいです」。

9位タイ　上田桃子
「前半は正直言うと、許せないミスもありました。そこで自分にまだ大丈夫と落ち着いてやれたのは良かったけど、最終ホールも良いショットしたのがイメージの半分以上転がってしまって…。軽井沢は飛ぶのがわかってるのに、イメージとのギャップがすごくあって、マネジメントしにくい日でした。4打差は大きいですけど、まだ2日あるので、明日良い位置までいってチャージがかけられればと思います」。

23位タイ　宮里藍
「今日は大事なところでの集中力が今ひとつで…。ショットは良かったのでそんなにグリーンを外さなかったし、チャンスも多いラウンドではあったんですが、パットはやはり集中力があってこそ入るので、チャンスが来たときに尖るような集中力が今日は無かったです。やるべき事は分かってるし、反省点も分かってるので、明日に向けて整理をつければ、明日は良いプレーができると思います」。

72位タイ　宮里美香
「後半はショットがちょっとずれましたね。結構緊張してたかも。日本語での応援は久しぶりですね（笑）。同組の二人（櫻井･森田）とはすごい楽しくラウンドできました結構いろいろ話しましたね。アメリカの話を聞かれたりとか。向こうはどう？って。他にも普段の話とかツアーの話とか。今日はちょっとスコアを意識しすぎたので、明日は一打一打集中することを意識してやりたいです」。