ゴルフ５レディスプロゴルフトーナメント　最終日

　2009年LPGAツアー第22戦『ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント』（賞金総額6,000万円、優勝賞金1,080万円)の最終日が岐阜県瑞浪市の『みずなみカントリー倶楽部』(6,514Yards,Par72)で行われた。

　天候：晴れ、気温：29.9℃、風速：1m。今日も絶好の天気となった最終日。スタート時に首位に5人が並ぶ大混戦を制したのは、諸見里しのぶ。この日もパッティングが絶好調で7バーディーを奪い、通算14アンダーで今季早くも5勝目。獲得賞金も1億円を突破した。2打差の2位タイには、横峯さくら、有村智恵、佐伯三貴の3人が入った。

　以前は自滅して逆転を許したり、追いすがる他の選手を辛くも振り切っての優勝が多かったが、今年の諸見里は強い。これまでの4勝も圧巻だったが、今週も貫禄十分の勝利だった。最終日のスタート時には優勝スコアを「13アンダーか14アンダー」と予想。その目標通り、6つスコアを伸ばして14アンダーでの有言実行の勝利。

　「いつも最終日は赤色のウェアなんですけど、“みずなみ”カントリーにあわせて、たまには“水”色でもいいかなと。赤色は大事なメジャーの最終日に取っておきたいので。でも水色で勝てて良かったです」と激戦後にも関わらず余裕すら感じられるコメント。最近は連戦の疲れのせいか、「疲れを取るために、パッティング練習に今までほど時間をかけられなくて…」とパッティングに不安を抱えていたものの、「少ない練習時間の時は、優勝のテレビ実況をイメージしながら、本番さながらのルーティーンで練習しています」と少ない練習時間でも、本番を想定したイメージトレーニングで不安をぬぐい去った。「5勝できると思わなかったので、不思議な感じです。1億突破も全く実感は無いです。目の前にあったらニヤッとしますけどね」とおどけてみせるあたりは、まだまだ余力十分。「明日も1ラウンドしてきます！」と輝く瞳の先は、早くも次週の国内メジャーを見据えていた。

2位タイ　横峯さくら
「うーん、10番でバーディーが取れないのはもったいなかったです。ティーショットでしっかりフェアウェイに運んでいれば取れたと思うんですが、それをラフに入れてしまうのは、まだまだだと思います。チャンスもあったけど決めきれなかったし、カップに蹴られたのもあったので、運も無かったのかな。気持ちはモチベーション高めなので、しっかり1打1打自分のプレーができればいいかなと。来週に向けての準備は整ってきているし、だいぶ良くなっているので、また来週頑張ります」。

2位タイ　有村智恵
「いやーもう、頑張ったんですけどね。今日は本当に自分の中でいいプレーをしたと思うし、しょうがないかなと思いますが、やっぱり独走を許してしまうのはいけないなという気持ちがありました。賞金女王争いを盛り上げるためには、私も含めてみんなが頑張っていかなきゃいけないので、来週以降しっかり成績を残して終盤には面白い展開にしていきたいです。最後はギャラリーのみなさんが暖かい拍手を送ってくださったので、ちょっと涙腺が緩んじゃいました」。

2位タイ　佐伯三貴
「今日は優勝争いのよい緊張感のなかでプレーできました。前は緊張してボギーを打つとダラダラといってしまうパターンでしたが、今まで散々苦しい思いをしてきたので二度としたくないという強い気持ちを持ってやれたのは良かったです。2日間続けて自分のベストでやれたことは来週に繋がると思うので、これに満足せずに今日失敗したこと、課題が見つかったので、また調整して頑張りたいです」。

7位　古閑美保
「よかったのは朝だけでしたね。今日はパットが悪かったです。33パットもしてしまって。短いパットが全然入らなかったし、ショットも良くなかったし、ちょっと朝いいかなと思って出て行ったけど…悪かったですね、結局。今日はここ最近じゃ一番ダメでした。コースセッティングが難しいほうが私は上にいけるので、やっぱりそういうほうが好きですね」。