2018.10.27
Day 2 ~ プラスワン 小野祐夢
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント 武蔵丘ゴルフコース(埼玉県)第2日
この世に生を受け、27日が7776日目。パー3の8番で劇的なことがあった。「7Iは、最も練習をするクラブ。良かったです。でも、ギャラリーの皆さんのワァーツという歓声に驚きました」という。自身、2度目のホールインワンを達成。「それまでイーブンパーだったし、予選カットラインが少しだけ気になっていた。そんな時に、イーグル。気持ちが少し楽になった」。エースではなく、イーグルと口にしたことで、どれほどこの試合が大事なのか、おわかりだろうか。
2016年プロテストに合格。今大会は初出場だ。「尊敬する人は、樋口久子さんです。もちろん、成績など、ものすごい方であることは存じています。残念なことに、試合でプレーをみたことはありません」と口を開いた。それはそうだろう。まだ、22歳。伝説の選手を間近にしたのは昨年の冬だった。所属先の関係者が樋口とプライベートでラウンドすることに。そこへ声がかかった。
「プレーはもちろん、お上手です。ただ、私が感服したのは前夜の食事会で、プロの心構えをうかがいました。たとえば、アマチュアとラウンドするときは、ゲストをどうしてもてなすかなど…。翌日のラウンドでは、それこそ毎ショット、つきっきりという感じで、その真摯な姿勢に胸を打たれた。一生の財産です。お話から実践法までしっかりと目に焼きつけた」。今大会は、樋口久子の冠がついている。今シーズン、早くから出場するのを楽しみにしていた。成長した姿を披露したい自負がある。
しかも、偉業達成。存在をアピールできて何よりだ。ホールインワンは昨年のステップ・アップ・ツアー、ユピテル・静岡新聞SBSレディース以来。「ホールインワンをしたことが、2回ある、といえることがうれしい」と感想は控えめだが、なるほどなぁと独自の思考が見え隠れする。また、10万円の賞金が特別協賛の三菱電機株式会社からプレゼントされることを知ると、「私の部屋に、小さなテレビを買いたい」と話した。
小野家は家族団らんを大切にする。というわけで、テレビはリビングへ1台。「家族一緒に番組や、映画をみてそれについて感想を話すことがいい。子どもたちは部屋にこもってほしくないから」と説明してくれたのは、母・祐美さんだ。現代を思うと、なるほどと感じる。こうした教育方針が、独自の感性を引き出したのだろう。ちょっと、いい話を聞かせていただいた。最終日は、誕生日から数えて7777日目。ラッキー7が揃い、どんな良いことが待っているのだろう。
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