上田桃子『最終日もワクワクできるように』

＜Photo：Ken Ishii/Getty Images＞

TOTOジャパンクラシック　瀬田ゴルフコース 北コース（滋賀県）第2日

　15位タイから、5位タイへ浮上。誰よりも今大会を楽しみにしていた上田桃子が最終日、優勝争いに加わる。「きょうのプレー中、(永峰)咲希さんが頑張っているなぁ。じわじわとあの選手が来ているなど、スコアボードをギャラリーのような視線でながめていた。特に、この大会のボードへ自分の名前を、と思っていたんです。全選手が順位で切り替わるものではなく、(首位からの)10人が固定される。というわけで、ボードへのると、すごくテンションが上がりますね。横文字の中に、日本人選手が入ると、よっしゃ−となるでしょう」と熱く語った。

　何よりも、自身が楽しんでいることが伝わってくる。「ワクワクしている。楽しいというより、ゴルフファンとして、いろいろな選手をみている感覚。ちょうど、男子の試合を観戦へ行くような……。スイングからレストランの食事まで、目からたくさんの情報が入ってくることが楽しい」という。さらに、「今、海外ツアーでは細マッチョ系が流行。アリア(ジュタヌガーン)も以前より、かなりスマートになった。だから、何を食べているのかさりげなく、観察したら、あまりパンなどを口にしていない。見たものを自分なりに解釈。それでこうなる、とつなげることも楽しみのひとつ」と解説した。

　この日は7バーディー、2ボギー。第2日を振り返り、「前半、ショットが良くなかった。ずっとバランスが悪い感じ。とにかくガマンでした。でも、アイアンショットが比較的、良くチャンスをしっかりと決められたと思う。後半は、辛抱していたおかげで流れが良く、ショットの感触もかなり上向いてきた」と話す。そして、最終日へ向け、「何打差であろうと、ベストをつくす。見てくださる方が、少しでもおもしろいなぁと感じるような最終日にしたい。ただ、ピンポジションが難しくなるでしょう。まずは、ワクワクできるように」と誓った。