Ｔポイントレディス ゴルフトーナメント　最終日

強風の中、北田瑠衣が5打差で逃げ切りV！

2010年度LPGAツアー第3戦『Ｔポイントレディス ゴルフトーナメント』（賞金総額7,000万円、優勝賞金1,260万円）の最終日が、鹿児島高牧カントリークラブ（6,332Yards、Par72）で行われた。
天候：晴れ、気温：14.6℃、風速：10m。強風が吹くなか行われた最終日。決勝ラウンドに残った62人のうち、この日のアンダーパーは僅か1人という難コンディションになるなか、首位スタートの北田瑠衣がこの日も安定したプレーで72をマーク。通算8アンダーでツアー通算6勝目を飾った。5打差の2位には三塚優子。さらに1打差の3位タイには李知姫（イチヒ・韓国）とヤング・キム（韓国）の2人が入った。

「今日は長い1日でした。こんなに緊張した日はありませんでした」と5打差の圧勝劇にも緊張の連続だった北田。
「風が強いので我慢のゴルフになると思っていました」というように序盤はボギー先行の苦しい展開。それでも他の選手が大きく崩れるなか、パーを拾い続けて迎えた11番。ピン下10mからのバーディーパットは「打った瞬間、“強い！”と思いました」とグリーンをオーバーする勢いで転がる。しかしボールは運良くカップの上を通り、カップイン。この1打で後続との差を広げ、優勝へ大きく前進した。それ以外のホールでも「グリーンを外した時の方が集中力が高かったです」というように、アプローチ、パッティングの精度も光っていた。

近年の若手選手の活躍に「“おいてけぼりになりたくない”の一心で、今年のオフは練習して来ました。それがプラスになりました」と闘志を燃やし、例年以上にハードなトレーニングを重ねたことが実を結んだ北田。「今後は目標を高くするのではなく、あくまで優勝にこだわっていきたいです」と早くも次を見据えていた。

2位　三塚優子
「まだ課題がある中で、スコアのことよりも上位に入れたことが良かったです。風はすごかったですね。パターのときに影響して、何回か外すことがありました。よくこの風でイーブンで回れたなと思います。ゴルフの調子自体は悪くないですね。結果は別として、開幕戦から同じ事を続けていますし」。

3位タイ　李知姫
「後半のボギーが痛かった。16番のミスが納得いかないですね。でも、今シーズンここまでで一番の成績なので、これから徐々に成績が上がっていくんじゃないかと思います。良かったです」。

3位タイ　ヤング・キム
「周りの人のスコアが激しいのをボードを見て知っていたので、なるべく見ないようにして自分のプレーだけに集中しました。風に逆らわないで打ったことが上手くいきました。長い間トーナメントに出ていて、今日のような風も経験はありますが、慣れることは難しいですね」。

5位タイ　横峯さくら
「とっても大変でした。途中で心が折れそうになりましたけど、鹿児島のギャラリーの方たちのおかげで最後までプレーできました。この風は、打つ人によって違ったり、いいショットをしてもグリーンに乗らなかったりとか、自然には逆らえないなと思いました。今日は自分のゴルフができなかったですね。怒りを通り越して笑っちゃいそうになりました」。

5位タイ　有村智恵
「最後の2ホールはナイスパーでした。どうしても風が吹くとボールが揺れて見えたり、スイングのテンポも早かったですね。途中からは修正できてきましたけど、緊張した場面で自分のパッティングができてなかったですね。焦りはなかったです。逆転よりも、風にどう立ち向かっていくかでしたね」。