フンドーキンレディース　第1日目

混戦のなか、不動、横峯、辛が首位発進！

　2010年度LPGAツアー第10戦『フンドーキンレディース』（賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円）の初日が、福岡県朝倉市の福岡センチュリーゴルフ倶楽部（6,520yard、Par72）で開催された。

　天候：晴れ、気温：21.2℃、風速：2m。快晴の下でスタートした、大会初日。時折吹く強風に各選手が苦戦する中、この日3アンダーでトップに立ったのは、不動裕理、横峯さくら、辛炫周（シンヒョンジュ・韓国）の3人。1打差の4位には2番ホールでホールインワンを記録した馬場ゆかりがつけた。

　昨年の夏以来となる久々の首位発進となった不動。この日は「3パットが勿体なかったですね」というように、4番、14番での3パットを悔やんだが、風向きが刻一刻と変わるコンディションでの3アンダーに、「まずまずかな」と及第点。2008年以来優勝から遠ざかっている不動だが、このコースでは2000年、2004年と優勝を挙げている相性の良いコース。「去年からそこそこ良い感じではあるけど、爆発力が無いですね。でも（このコースは）毎日アンダーパーでまわれば優勝争いが出来ると思います」と優勝を虎視眈々と狙う。

　そして前週の公式戦2位の勢いそのままに首位に立った横峯。この日は「結構風が吹いていたんで難しかったです」とボギー先行のラウンドとなったが、好調のショットで次々とチャンスにつけ、バーディーを奪った。昨年は優勝圏内で最終日を迎えたものの、77と崩れただけに、好スコアにも慎重な姿勢。「ここのコースは天候で全然違ってくるんで、今日は3アンダーでしたけど、1日1日アンダーパーを出していきたいです」とマイペースで上位を狙いたいところ。前週は口蹄疫で苦しむ地元宮崎県に賞金を寄付した横峯。「今週も良いところにいって、寄付をしたいつもりはあります」と優勝への意気込みは十分だ。

　同じく首位につけた辛は、ドライバーの平均飛距離が112名中102位（2010年ワールドレディスサロンパス杯計測時）とツアー選手の中では飛距離はあまり出ないプレイヤー。6,520ヤードと距離の長い今回のコースでは、当然苦戦するかに思われたが、「前半の長いパー4はフォローの風に助けられて、バーディーが取れました。後半のホールは殆どアゲインストの風ばかりでしたが、フェアウェイウッドが凄く良かったですね」と持ち前のショットの正確性で難コースを攻略した。「今日のコンディションでこのスコアは満足しています。明日も天気が良いときになるべくアンダーパーで稼いでおきたいですね」と明日以降のコース攻略に自信を覗かせた。

4位　馬場ゆかり　2番ホール（154y）でホールインワン
「昨日は妹（17番）で、今日は私という、良いプレゼントをもらいましたね。使用クラブは8番アイアン。ちょうど影になって見えないところですが、いいラインで出ていったと思いました。今週は自宅から通うのがすごく嬉しいし、いいタイミングだなと思ったら今日のホールインワンで流れもきましたね。（地元の大歓声？）楽しいです」。