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2019.3.7

Day 1 プラスワン~葭葉ルミ~

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

第32回ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント 琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)第1日

 わずか9分差で、今季第1号を逃した。何のことだろう。2019年最初のイーグルを記録する選手は、スタートの10番で第2打をカップインさせた、権藤可恋。とはいえ、4番で惜しくも第2号になった葭葉のイーグルもお見事だった。3Wで2オンに成功し、1メートルをカップイン。魅せるプレーはますます磨きがかかった印象である。

 2018年、ドライビングディスタンスで2年連続第1位。8個のイーグルも最多だ。ところが、今年は、「きょうのスコアには表れていないけど、同じリズムで打つことができた。このスイングなら、ボールが曲がらない気がする」と手応えを感じている。17年から取り組んできたスイング完成のメッセージだ。

 「飛ぶリズムでクラブを振る。私が追い求めてきたのは、ヘッドをいいタイミングで走らせるリズムを身につけることです。ようやく、最近になってこれだなぁ、と思うことをつかめた。インパクトの瞬間、ヘッドが走る。これができれば、飛距離が出るし、ボールが曲がらない。時間がかかったのは、クラブを振るパワーがついたことです。私、全身を使ってスイングしている。ゴルフの練習だけではない。トレーニングも同じことを継続的に行ってきた」

 では、継続的に行ってきたのは、いったいどんなことだろうか。「バットを振って、ランニングをします」。科学的トレーニングが当然の風潮だが、自身に合っているのは昭和のスポ根時代の方法だった。「オフはなかったです。釣りに行きたいとも思ったけど、ゴルフをしていた。今月12日、26歳になる。そういうことを考えたら、精いっぱい、ゴルフをできるうちにやっておきたい。シーズンはとても長い。疲れが出る時もある。だけど、練習をセーブしながら体力を温存するより、私は練習までできる体力をつけたい。今年は、頑張った記録を更新します。テーマは、やるぞ! やるぞ! やるぞ!」。

 さらに、続ける。「どこまでボールを飛ばすことができるか、無限大の可能性があると感じている。だけど、プロゴルファーである以上、成績を残したい。いいスコアを出して、たくさん優勝して…。私、60台のスコアしかでません、といってみたいなぁ」と漏らした。

 とはいえ、それなりの決意を秘めた宣言であることも明かす。「今年は毎試合、勝つつもりで臨みます。2勝目というよりも、優勝を重ねなければもう、あとがない覚悟。今年、賞金女王になれば、東京オリンピック出場がみえてくる。(五輪会場の)霞ヶ関カンツリー倶楽部は、高校3年の日本ジュニアでプレーしたことが最後。プロになってから、まだプレーしたことがない」と話した。

 さて、言葉では表せない独自のリズムとは、どんなものか。ぜひ、コースに足を運んでご覧ください。

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