マスターズＧＣレディース　第1日目

馬場ゆかりが5年ぶりの単独首位発進！

　2010年LPGAツアー第29戦『マスターズGCレディース』（賞金総額1億2,300万円　優勝賞金2,214万円）の初日が兵庫県三木市のマスターズゴルフ倶楽部（6,502Yards　Par72）で開催された。

　天候：曇り、気温：21.0℃、風速：4m。肌寒さを感じるなかスタートした初日。首位に立ったのは、この日唯一となるノーボギーの67をマークした馬場ゆかり。1打差の2位にはプロ6年目の成田いづみ。さらに1打差の3位タイには米山みどり、全美貞（ジョンミジョン･韓国）、タミー･ダーディン（豪州）が続いている。賞金ランキングトップを走るアンソンジュ（韓国）は1オーバーの28位タイ、ランキング2位の横峯さくらは1アンダーの7位タイにつけた。今年の全米女子オープンチャンピオンのポーラ･クリーマー（米国）は2オーバーの40位タイと出遅れた。

　今季は常に上位にランクインしている馬場だが、初日の単独首位は2005年7月以来、実に5年ぶり。「後半たて続けにバーディーが来たのが良かったです。前半はいくつかグリーンは外しましたけど、カラーだったりとか、アプローチも1m以内ばかりで危なっかしいのは無かったです。パーを積み重ねられたので良いスタートが出来たと思います」と会心のラウンドを振り返った。

　今シーズンは獲得賞金や平均ストロークなどで自身最高の成績を挙げている馬場。シーズンも終盤に差し掛かったが、「体のコンディションも良いし、ショットが思ったところに打てています。距離感もいいですね。あとこれまでは、ショットが良い分、バーディーチャンスにつけることも多かったのですが、入れなきゃいけないパットを入れられない事も多かったんです。先週も1日目はダメでしたが、その後のパッティング練習でヒール気味に構えていたのを直したら、それが凄く良くて。今もそれが維持出来ています」と再び調子を上げてきた。

　「優勝したい気持ちはありますし、勝つことは大事ですけど、常に上位にいるような強いプレーヤーを目指そうと思っているので、そういう意味では出来ていると思います。もちろん関西で6月（サントリーレディス）に悔しい思いをしているので、リベンジしたいのもありますし、いまは楽しんでやっているのが良い結果に繋がっているので、どれだけ自分の思うようにやれるかで、結果はついてくると思います。（賞金ランク首位のアンとは）差が開いていますけど、1つでも2つでも上に行けるように」。今季未勝利ながら賞金ランキング4位につける馬場。わずかに残された賞金女王の可能性に望みをつなぐため、まずはシーズン1勝目を目指す。

2位　成田いづみ
「パットはボギーを打った時のために貯金だと思って打っていて、気付いたら後半32だったので、びっくりしました。”入れないと”と思うと力が入っちゃうので、貯金で入ってくれないかなという気持ちでした。先週、アンソンジュ選手の優勝をテレビで見ていたのですが、スイングのスローVTRでインパクトの時に右足がほとんど上がっていなくて。自分は右足が上がるのが早いかなと思って注意したら、今日はドライバーが曲がりませんでした。右足を我慢して打っていこうと。（賞金の高い大会で一発という気持ちは？）そういうことを考えると上手くできないので。自分のやりたいことが出来なくなるので、ヤードとピンポジションだけを見て伸び伸びしたいです。（明日は）パーを拾って貯金のチャンスがあれば」。

3位タイ　米山みどり
「このコースは難しいですね。最後の2ホールが難しいです。（最後は）ドキドキですね。良いパットを入れて、パー、パーだったんで。結構良いパーパットを入れているのと、全体的にバーディーパットもロングで取っています。2mとか1ピンくらいのが入っているかな。（2、3日続くと理想的？）はい。今シーズンの終わりにいい流れにしたいですね」。

3位タイ　全美貞
「（9番のイーグルは？）ピンまで148ヤードを6番アイアンで。直接入りました。このコースはすごく良くて、フェアウェイも綺麗だし、グリーンもいいですね。（後半戦は）ショットは良くなっている感じがしますが、パッティングがついてこなくて。パットをたくさん外すと疲れます。（明日は）パッティング次第ですね」。

40位タイ　ポーラ・クリーマー
「今日は風に翻弄されました。ピンがグリーンの後ろの方にあって、グリーンを超える場面がありました。距離感が難しかったですね。バーディーが1つで、チャンスそのものも少なかったし、スコアメイクに苦しみました。（明日に向けての修正点は）アイアンは多少修正が必要ですね。パットもベストじゃないので、練習して。その2つを修正して明日に臨みたいですね」。