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2019.5.3

鈴木愛、ガチャーンでコースレコード

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2019年LPGAツアー第9戦『パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)が5月3日、千葉県市原市・浜野ゴルフクラブ(6,566ヤード/パー72)で開幕した。絶好のコンディションに恵まれ、大混戦。7アンダーで鈴木愛が首位へ立った。1打差の6アンダー、2位は稲見萌寧。3位タイの5アンダーにジョンジェウン、高木萌衣、永井花奈がつけた。(天候:晴れ 気温:23.0℃ 風速:2.1m/s)

 コロンよりも、ガチャーン。新時代、令和を迎えパッティングの名手・鈴木愛がニュースタイルへ転じた。1イーグル、5バーディーの65をマークし、コースレコードを更新。大爆発の舞台裏には、意外なエピソードが隠されていた。

 「6番のバーディーパットを打つ前、カップへピンをさしたまま、ストロークすることを思いついた」という。というのは、「カップへボールが入る気がしない。そこで、ちょっとひらめいたのは前週のことがあったからです」。38th フジサンケイレディスクラシック最終日の12番でこんなことがあった。4メートルのバーディーチャンス。「思い通りストロークしても、それまで、バーディーが決まらない。半ば、開き直ってもうどうにでも…そんな気持ちで、カップへピンをさしたまま、ストロークをしたらど真ん中から、入った。その時、気がついたのはカップの縁を見なくていいんだ。縁から入るイメージが薄らぎ、ど真ん中から入るような気がした」。

 平成のラストトーナメントは、新たなヒントを与えたのだ。今シーズンからのルール変更をアドバンテージにする。6番でピン横3メートルのバーディーが決まると、一気に気分と勝負の流れが変わった。7番では横5メートルの連続バーディーを奪い、8番は残り68ヤード第3打を58度でイーグル。「コロンとカップへ入るイメージより、ピンにガチャーンと当たって入るイメージが私には合うと思います」と納得の表情だ。

 さらに、「新たな元号でたくさん優勝したい。やはり、時代が変わるとそういう気持ちになります。きょうは、ショット、パッティングがともに良かった。今シーズン初めて、100点のプレーです」と胸を張っている。ただし、体調が万全というわけではないらしい。2週前、都内で乗車したタクシーが交通事故。腰を痛めてしまった。

 「去年、ケガのため約2カ月、試合にでられなかった。だから、今年はオフから故障をしない体づくりをしてきたというのに、またか-そんなことが頭を過った。腰はズキズキする痛みではなく、重いような張りがあるような…。表現することは難しいけど、誰かが乗っている感じです。でも、あまり体の調子がよくない代わりに、考え方がシンプルになれた。考えすぎず、気軽にプレーできているともいえますね」と、プラス思考へ転じている。災い転じて、スタイルを一新。令和の愛は5月9日、25歳の誕生日を迎える。

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