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2019.5.4

異変、それでも… 鈴木愛、首位を堅守

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2019年LPGAツアー第9戦『パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)大会第2日が5月4日、千葉県市原市・浜野ゴルフクラブ(6,566ヤード/パー72)で行われた。前日に続き、コンディションに恵まれ、大混戦ムード。65をマークしたイミニョン、スコアを2つ伸ばした鈴木愛が通算9アンダーで首位に並んだ。1打差の8アンダー、3位タイは黄アルム、大城さつき、永井花奈、稲見萌寧。(天候:晴れ 気温:22.0℃ 風速:4.3m/s)

 いいことばかりは続かなかった。勝負では当然のことだ。首位を守った鈴木愛は2バーディー、ノーボギーの内容。コースレコードの65をマークした翌日だけに周囲が少々、物足りなさを感じてしまうのも無理はない。ただ、ショットの精度がいまひとつ。よく耐えた、というのが正直な印象だ。

 「後半、ショットが定まらない。どこへボールが飛んでいくのか、予想がつかないぐらいでした」と首をひねった。それでも、好調のアプローチとパッティングがさえ、首位を明け渡すことはなし。16番では4メートルのパーセーブ。ギャラリーから、さすがと大声援を受けた。「今週は、怒る元気もありません。だから、ショットがすごく曲がったのかもしれませんね」とジョークを飛ばしたが、いつもの元気がない。

 感覚を大事にするスタイルだ。左手首に違和感があることを漏らした。「ちょっと手首が詰まるようなところがあって、動きがスムーズではない。気にしだすとちょっと…。ラウンド中、一生懸命に手首を動かし続けたら、やりすぎて少し痛くなった」という。しかし、このストレスがたまった状況で、最終日を迎えるわけにはいかない。「ボールがブーメランのようにならない程度にしたい。これだけ、曲がると苦しいです。手首は痛いけど、調整してから帰る」。

 強さの秘密を垣間見た。勝利への執念である。帰り際、「千葉の試合は相性がいいでしょう」と声をかけた。「うふふ…」と笑いながら帰途に。通算10勝の内、千葉県開催で2勝をあげている。万全とはいえなくても、完全優勝のチャンスを逃すわけにはいかない。

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