2019.5.10
三ヶ島かな 昼も輝く、ホタルで演出
<Photo:Masterpress/Getty Images>
ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 茨城ゴルフ倶楽部 東コース(茨城県)第2日
プレーを終了すると、表情が和らぐ。三ヶ島かなの変化がいい。淡々として、輝く。しかし、5位タイとはいえ、反省を忘れてはいない。「うーん」と遠くを見るような目をした後、視線はホールアウトしたばかりの9番へ視線を送った。「もったいなかったです。せっかく、8番では林ギリギリのところのピンチから、うまくしのいでパーセーブができた。だから最後の9番。バーディーと思ったのに、第2打のミスが痛い」とくちびるを噛む。飛距離よりも、精度で勝負。
東コースで開催された2016年も、飛ばし屋有利の前評判を覆すように、19歳だった三ヶ島が首位発進したのは、懐かしい思い出である。父娘のコンビは変わりない。ところが、今季は2年連続で賞金シードを獲得する、LPGAツアーの中心選手になった。幼さを少しだけ残しながら、プロとしての自己主張も忘れない。耳もとに目が行った。「沖縄で、見つけたホタルガラス。色がとってもきれいでしょう。形もかわいい」。
ホタルガラスは、沖縄特有の工芸品。銀箔とガラスを組み合わせ、特殊な技法でつくられる。スペシャルな今季初の公式戦は、ネイルアートも特注した念の入れようだ。ピアスと同じデザインで、自らを彩る。決勝ラウンドへ向け、「チャンスはたくさんつくりたい。だけど、順位を気にしないでプレーします」。自然体の心意気は、さすがだった。
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