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2019.5.16

盤石!スカパンが首位を堅守

 2019年LPGAステップ・アップ・ツアー第4戦『静ヒルズレディース 森ビルカップ』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)大会第2日が、茨城県常陸大宮市・静ヒルズカントリークラブ(6,444ヤード/パー72)で行われた。首位スタートのヌック・スカパンが3バーディー、2ボギーの71。通算8アンダーで首位を守った。通算6アンダー、2位は鈴木麻綾がつけ、通算4アンダー、3位の山本景子が大逆転を狙う。(天候:晴れ時々曇り 気温:23.8℃ 風速:2.4m/s)

 ハイライトは17、18番の2ホールだ。ヌック・スカパンは、身上とする粘り強さを発揮。今季、ここまでのステップ・アップ・ツアーで3戦2勝の要因を垣間見せた。

 難度が最も高い17番は、距離が長い397ヤードのパー4。前日、2打目を池へ入れ、ボギーとしている。悪いイメージはなかなか消えないものだ。この日も、第2打を右奥のラフへ。しかも深いラフにボールが沈み、左足下がりの下りのライだ。奥には池がある。「手前のラフへワンクッションさせる」という作戦通り、見事なアプローチ。1.5メートルに寄せ、パーをセーブした。

 続く18番。第2打をグリーン手前の池に落とした。4オンとして、ボギーパットは、2.5メートル。が、ここでも落ち着いて決める。最大のピンチを、最少でしのぐ。2打差で、2日連続の首位を守り抜いた。

 「攻めるばかりではなく、フェアウェイキープ。ピンデッドではなく、グリーンに乗ってくれれば、という気持ちでプレーした」という。好調はプレーだけではなかった。マネジメント力の確かさも、好調を支える。

 人気アニメ『名探偵コナン』のキャラクターをクラブヘッドカバーにする。大ファンで、幼少期から姉と兄と一緒に、テレビを楽しみにしていた。次にタイへ帰国した際には、劇場版の最新作を鑑賞することが、何よりの楽しみだとも。その前に、ステップ・アップ・ツアー史上初、3試合連続Vの大仕事が待っている。

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