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2019.5.17

金澤志奈 66の陰にあの人が-

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2019年LPGAツアー第11戦『ほけんの窓口レディース』(賞金総額1億2,000万円、優勝賞金2,160万円)が5月17日、福岡県福岡市・福岡カンツリー倶楽部 和白コース(6,292ヤード/パー72)で開幕した。6アンダーで首位に立ったのは金澤志奈。1打差の5アンダー、2位タイへイミニョン、勝みなみがつけた。大会3連覇を狙う鈴木愛は、4オーバー、84位タイ。(天候:晴れ 気温:28.0℃ 風速:3.5m/s)

 ザ・見聞力。首位スタート、金澤志奈が躍進のきっかけは、パッティングにあった。10番からスタートし14、15番の連続バーディーで波に乗る。さらには、17番から始まる5連続バーディー。短いのは1.2メートルから、5メートルのロングパットまで、パーフェクトの転がりを披露した。その素晴らしさにギャラリーから驚嘆の歓声が-。「フィーリングがあまり良くなかったので、きょうは(パッティング時の)スタンスを半分くらい狭めてストロークした。練習では多少、良くなったかなと思ったから、思い切って本番で試してみた」と解説する。

 わずか、これだけの工夫でゲキ変。その舞台裏に、あの人がいた。事あるごとに、「若手の力になればうれしい。私も先輩から多くを学んだ。LPGAツアーを盛り上げるために、どんどん聞きに来て」と、門戸を開いているのは申ジエ。金澤は、元世界一から今週、金言を授かった。

 「バックスイングが大きい。それを見て、もう少しリズム良く打つように、と教えてくださった」という。もっとも、以前から金澤は申のパッティングを熱心に観察していたのだ。プロは名手を見て盗む。その上で指導を仰ぐ。簡単なようでも、若手は気後れしてしまうものだ。最初の一歩を踏み出したのは、まさに向上心の賜物だろう。ちなみに、ヤマハレディースオープン葛城でも、申からのアドバイスが効果てきめん。優勝争いへ加わっている。

 結果は最終日、スコアを崩したものの、「ショット、パッティング、アプローチなどすべて、全体的な練習をしないといけない」と反省し、より意欲的な練習を行うようになったそうだ。ちなみに、今大会は出場していないものの前週、渋野日向子の快挙は多くの選手の刺激になった。「あの難しいセッティングですごいプレーをしていました。私も、もっともっと頑張らなくてはいけない」。プロ3年目、真価と進化が問われるシーズンである。

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