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2019.5.31

幡野夏生の処世術 動く・つかむ・笑う

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

リゾートトラスト レディス グランディ浜名湖ゴルフクラブ(静岡県)第1日

 人生における幸運の総量は決まっている、とはよくいわれること。ところが、幡野夏生の場合は違った。自ら動く。つかむ。この日のプレーを見ていると、なるほど-とうなずいてしまった。

 幸運を引き寄せたのは、14番のイーグル。残り60ヤードの第3打を、58度でチップイン。他にも17、4番でチップインが計3回もあった。「きょうは、ゴルフの神様に愛されたラウンドでしたね。でも、最後のボギーで目が覚めました。いつもより、番手を落とし、ショットをしたにもかかわらず、グリーン奥のバンカーへ入り、寄らず、2パットのボギーでした」と話した。

 とはいうものの、出場までの経緯を振り返ってみれば、幸運がほほ笑んだとしかいいようがない。「実は、主催者推薦が27日に決まりました。稲見さんが、前週の試合で3位。出場権を得て、推薦枠が1人空いたのです。その枠が私に…」。加えて、1年前のエピソードまで明かした。18年、フジサンケイレディスクラシックのホールインワンで、800万円をゲット。一躍、全国区の知名度を得た。すぐさま、リゾートトラストレディス大会事務局へ、ジカ電を。主催者推薦を直訴して、その熱意にほだされて出場を勝ち取ったという。

 「去年は、決勝ラウンドへ進むことができなかった。せっかく、いただいたチャンスです。決勝に残って、最終日はホールインワンへトライしたい」と2年越しの誓いを再確認。同時に、「私は、崖っぷち。来年のシード権がとれるように頑張ります。万が一、最終プロテストを受験することになっても、冬の強い風に負けないプレーをして合格しますよ」と、明るく宣言。周囲までも、ほほ笑んでしまうキャラクターには、やはり幸運が舞い込んでくる。

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