2011.5.15
フンドーキンレディース 最終日
佐伯三貴がツアー3勝目を挙げ、賞金ランキングトップに
2011年度LPGAツアー『フンドーキンレディース』(賞金総額8,000万円、優勝賞金 1,440万円)の最終日が、福岡県朝倉市の福岡センチュリーゴルフ倶楽部(6,482Yards/Par72)で行われた。
天候:晴れ、気温:24.5℃、風速:3m。風が比較的弱く、快晴となった最終日。首位タイスタートの佐伯三貴は、前半からバーディーを重ねてリードを奪うと、後半で迎えたピンチも乗り切り、通算8アンダーで今季初勝利。ツアー通算3勝目を挙げた。1打差の2位には北田瑠衣。さらに2打差の3位タイには、茂木宏美と笠りつ子が入った。
前半を3バーディーノーボギーの33とし、早くも試合の主導権を握った佐伯だったが、後半にピンチが待っていた。11番ではセカンドショットをバンカーに入れて、これを寄せることが出来ずにボギー。そして後続が徐々に追い上げるなか迎えた16番パー5。ティーショットは「風に乗ってしまったんですよね」とフェードボールが風に乗り、ボールは右の林の方向に。しかし幸か不幸か、ボールは右の垣根には行かず、カート道路上に止まる。一度はカート道路からの救済を考えた佐伯だったが、あいにく救済できるのは垣根の方向のみ。佐伯は結局そのボールを救済せずに、8番アイアンでクラブを傷つけながらもフェアウェイに出したが、続く3打目に残った距離は同じ8番アイアンの距離。その場面で佐伯は果敢にも8番アイアンを持ち、見事にピン4mに寄せてバーディーを奪った。「8番に助けられました。8番アイアンを抱いて寝なさいとキャディーさんに言われました」と後に振り返ったように、優勝を引き寄せる大きなバーディーとなった。
18番では「アドレナリンが出てしまったのかも」とグリーンをオーバーしてボギーとしてしまうが、16番のバーディーで作ったリードが物を言い、後続を振り切った佐伯。「先週、先々週といい感じで来ていて、優勝というよりは精一杯でしたが、今週は首位で最終日を回れたので、勝てたらなぁと思っていました。最後のハーフはそういう思いも入れながら、東北の人が助けてくれたのかなと思うショットもありました」と東日本大震災で被災地となった宮城の東北福祉大学出身のプロとして、並々ならぬ気合で迎えた再開後のツアーで、被災地に嬉しい報告が出来た。今季の目標について聞かれると「1億円プレイヤーになることです」ときっぱり言い切った佐伯。ツアー5年目で迎えた充実期にも、その手綱は緩むことはなさそうだ。
北田瑠衣 (2位:-7)
「いきなり、ボギー先行でしたけど、気持ちをうまく切り替えられました。ここのコースは距離が長いので我慢できればと思っていました。満足しています。来週に繋がるかな。ここ何試合かゴルフは安定しているので、この3日間のようなゴルフが出来れば優勝に近づいていくと思います。ボギーを打ってもバーディーが増えているので、来週に繋がると思います。地元で頑張れたことが嬉しいです」。
茂木宏美 (3位タイ:-5)
「今日はパターが入りそうで入らない雰囲気でした。15番ホールで3パットしたのは悔やまれますが、結果的には最後2バーディーがとれたので、次に繋がるかな。ショットはすごく良かったです。(来週は)思い入れのある大会なので、気持ちを持って臨みたいです」。
笠りつ子 (3位タイ:-5)
「今週はすごく調子が良かったです。特にドライバーが良かったですね。(-5のスコアについて)全体的には手ごたえがありました。波に乗ったときに行ければ。18ホール、3日間、落ち着いてプレーが出来れば上に行けると思います。(今後は)ゆっくりスイングをして、いいリズムで振れればと思います」。
横峯さくら (10位タイ:-3)
「昨日より、今日と良くはなってきています。昨日のパッティングも修正できました。先週の調子も維持出来ています。すぐに勝てるかといえばそんなに甘くもないですし、早く1勝はしたいですけど…。自分のやるべき事をやって、結果がついてくれば良いですね。頑張ります」。
チェナヨン (28位タイ:+1)
「韓国に似ていて、グリーンがタフでした。(ゴルフの調子は)日本に来る前の最後の試合で3位になった時は調子が良かったんですが先週、少し崩れてしまいました。(日本でのプレーは)先週も、今週もギャラリーの方がすごく多かったんですけど、皆さんマナーが良くて気持ちよくプレーが出来ました。来週からまたアメリカに戻りますが、また日本に来るときは、日本の皆さんにいいプレーを見せたいです」。
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