ｍｅｉｊｉ カップ　2日目

古閑美保とジャンウンビが首位タイで最終日へ

　2011年度LPGAツアー『ｍｅｉｊｉ カップ』（賞金総額9,000万円、優勝賞金1,620万円）の2日目が北海道北広島市の札幌国際カントリークラブ 島松コース（6,473Yards／Par72）で行われた。

　天候：晴れ、気温：30.1℃、風速：2.3m。強い日差しが照りつける真夏日となった2日目。2位と4打差の首位でスタートした古閑美保は、この日5バーディー・3ボギーの70のラウンド。7バーディーで65をマークした韓国のジャンウンビと並び、首位を守った。2打差の3位には中国のフォンシャンシャンが続いている。

　「昨日と違って頭を使う1日だったので疲れました」とこの日を振り返った古閑。難度の高い1番ホールでバーディー発進を切るも、2番、3番で連続ボギーとし、前半は35。昨日のような快進撃とは行かなかったが、この日も5つのバーディーを奪ってスコアを2つ伸ばした。「最初は緊張しましたが、連続ボギーをしたときに“何をやっているんだ”と腹が立ったくらいなので、緊張はほぐれました。このコースではスコアを伸ばさなきゃいけないので、あと1つか2つは欲しかったですけど、優勝争いに残れたので深くは考えていません。」と淡々とした様子。4打あったリードも無くなり、首位タイで最終日を迎えることになるが、「今日もいいスコアが出てもおかしくないコンディション。明日は我慢して耐えれば勝てるという状況では無いので、私はひたすら伸ばすのみです」と、悲願の今季初優勝へ向け気持ちは一歩も譲らない。

　そしてこの日猛チャージをかけて首位に並んだのは、22歳のジャンウンビ。ゴルフを始める前はテニスでジュニアの国際大会に出場し優勝した経験を持つなど、運動神経は抜群。中学3年から本格的に始めたというゴルフだが、マレーシアのゴルフスクールに留学し、メキメキ頭角を表すと、17歳の時にプロ転向。その後は韓国ツアーで実力を磨くと、「以前から魅力を感じていた」という日本ツアーに出場するために昨年末のQTを受験。見事36位に入り、2011年のツアー出場権を手にした。今季は9戦して6度の予選落ちを喫しているが、予選を通過した3試合では6位、12位、22位と好成績。「今日はとっても気分が良くて、今までで一番楽しくプレーが出来ました」とプレーはまだ荒削りだが、高いポテンシャルを持った選手だけに秘めた爆発力は相当。「私のことを知っている人は少ないとは思いますが、1人ずつファンが増えているような気がします。今日のようにスコアが気にならないような気持ち良いプレーがしたいですね」と勢いを武器に一気に優勝を目指す。

フォンシャンシャン （3位：-9）
「（同組の）有村さんにギャラリーが多くついていたので少し緊張して、2番でボギーを打ってしまったけど、それ以降は自分のプレーができて全体的に満足しています。アイアンのフィーリングはもともと良かったので今日も良いショットが打てていたけど、バーディーチャンスでパットをミスしてしまって、そこは残念でした。プロになってから優勝はまだないですが、以前に最終組のひとつ前で回ったこともあるので、（明日は）順位は気にせずに一生懸命やりたい。（明日も多くのギャラリーがつくと思いますが？）米ツアーでもギャラリーは多かったので、緊張よりも自分のショットに集中したいです」。

菊地絵理香 （5位タイ：-7）
「今日はドライバーはあまり良くなかったけど、アイアンやユーティリティは問題なかったので、我慢のゴルフができたんだと思います。今年はあまり試合に出ることができないので、推薦をいただいた試合では頑張らないと、という気持ちでした。なかなかこの位置で最終日を迎えることはないので、意識して5つ、6つ、7つとスコアを伸ばす気持ちで頑張りたいです」。

上原美希 （5位タイ：-7）
「今日はパットが良かったのでスコアにつながったと思います。途中でスコアボードも見たけど、平常心でプレーできました。プロになってからこれほどの位置に来ることは初めてなので、明日はトップ10を目指して頑張ります。いい位置にいるので一つでも上を目指して頑張りたいです」。

不動裕理 （12位タイ：-5）
「今日はグリーンを1回しか外してないです。パットもみんな6m以内だったんですけどね。グリーンに乗っているし、惜しいところにはいっているので悪くはないです。今日はほとんどバーディーチャンスだったけど、あと一つか二つ入ってくれれば…。（トップとは差が開いてしまったが？）こうなるのも自分の腕なので、まだ足りないということです。今日はみんな伸ばしているので。トップまではちょっと遠いので、明日はベスト5くらいは目指します」。