ミズノクラシック　1日目

飯島茜ら3人が首位発進 1打差に上田桃子が続く
　
　全米女子プロゴルフ協会公式戦『ミズノクラシック』（賞金総額120万ドル、優勝賞金18万ドル）の初日が三重県志摩市の近鉄賢島カンツリークラブ（6,506Yards／Par72）で開催された。

　天候：晴れ、気温：22.9℃、風速：0.6m。快晴無風の絶好のコンディションで行われた初日。日本ツアー35名、米ツアー43名のトップ選手がしのぎを削るなか、6アンダーで首位に立ったのは、飯島茜、黄アルム（ファンアルム・韓国）、テレサ・ルー（台湾）の3名。1打差の4位には上田桃子が続いている。
注目の賞金女王争いは、ランキング1位のアンソンジュ（韓国）が2アンダーの24位タイ。同2位の有村智恵、同3位の横峯さくらは共に1アンダーの38位タイにつけている。

「ショットが後半になってよくなりました」と後半のINで5バーディーを奪い、首位に立った飯島。3週前までは、賞金ランキング40位と今大会出場圏外だったが、「（契約をするミズノの大会に）さすがに出場できないのはまずい」と奮起。『富士通レディース』で8位に入り、滑り込みで今大会の出場権を手に入れた。「出場できるからには上を…と思っていました」という言葉は現実となり、「いい初日をプレーできたと思っています」ほっとした様子。「（日本ツアーも）USツアーとレベルが変わらなくなってきているので、（もし勝っても）日本でやっていきたいと思っています」と日本ツアーの代表として、2日目以降も試合の主導権を握りたい。

黄アルム （1位タイ：-6）
「今日はパットもショットも良かったです。2週間休んで、先週は予選落ち。スコアメイクがなかなかできず、ボギーが出ると、その後ズルズルと行ってしまうことが多かったので、今日はいいゴルフでした。前半11番でボギーを打った後も13番から3連続があって波に乗っていけました。（今日良かった理由は？）ゴルフで大切なのはマインドだと思えるようになってきました。ボギーを打っても下を向かず、バーディーを打っても調子に乗らず。微妙な気持ちの置き加減が重要で、それがうまくいっている時にはいいゴルフができているのだと思います」。

テレサ･ルー （1位タイ：-6）
「後半5連続バーディーでスタート出来ました。調子はこれでもまずまずですが、5連続バーディーはとてもプレーをしていて楽しかったです。水曜日の練習ラウンドでは8番ホールでホールインワンを達成。今日は達成できませんでしたが、5番ホールはこれがもう本当に入りそうなくらい寄せることが出来ました。（同じ台湾人のUSLPGAで活躍するヤニ・チェン選手について）USLPGAであれだけ活躍が出来るのは本当にすごいこと。ヤニ選手の活躍で台湾ではゴルフがメジャーなスポーツになりつつあります。そんな彼女と共に台湾でゴルフがもっとポピュラーになるように自分も活躍していきたいです」。

上田桃子 （4位：-5）
「1番ホールのバーディーが大きかったです。前半の途中もピンチはありましたが、2番の2メートル、3番の3メートルぐらいのパーパットと両方とも決められたのが、すごく大きかったですね。そこを切り抜けられたので、今日1日うまくスコアメイクが出来ました。（ドライバーの調子は？）すごく力んで、左にいくことが多かったのですが、イメージを一番意識してプレーすることを心掛けました。朝からコーチにいろいろとアドバイスをもらいましたが「今日はイメージを大事に」と話をして、それを意識したらショットに集中出来ました」。

ステーシー･ルイス （5位タイ：-4）
「ドライバーがなかなかフェアウェイキープすることが出来なかったのですが、セカンドショット以降で巻き返し、またパットをしっかり決められたことで今日はスコアを出せたと思います。トップと2打差というのは今日の出来であれば上出来です。（明日以降は）とにかくフェアウェイキープがスコアを伸ばすための必須条件です。天気が崩れてもとにかくフェアウェイキープです」。

ミナ･ハリガエ （5位タイ：-4）
「今日はアイアンがとても良かったです。（ミズノクラシックの出場は？）初めてです。とても楽しんでいます。日本に来るのはこれで4回目です。私の母は和歌山で、父は茨城の人です。日本人であることに誇りを持っていますし、もっと日本語を話したいと思います。来年以降も日本語を上達させて、日本でプレーしたいですね。（生まれた時からアメリカ？）はい。カリフォルニアのモントレーの生まれです。（目標にしているプレーヤーは？）ポーラ・クリーマーと宮里藍選手です」。