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2019.7.26

金田久美子 上昇の夏

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

センチュリー21レディスゴルフトーナメント 石坂ゴルフ倶楽部(埼玉県)第1日

 赤のウエアが、実に鮮やかだ。10番スタート・金田久美子の9番、第3打はバンカーから。シュッパッという音とともに、チップインのシーンは暑さを吹き飛ばすワンシーンだった。これぞ、集中力の賜物だろう。この日、18番で3パットのボギーがあったものの、4バーディーを奪取。3アンダー、4位タイと第1日、今季のベストスタートを決めた。「この赤が良かった」と笑みを浮かべながら、不調の要因をぽつりぽつりと語り始める。

 「1カ月前ぐらいまで、まったくショットがダメ。極端な言い方をすると、もう、くちゃくちゃでした。ボールがグリーンへ乗らない。ゴルフのセンスがなさすぎる。2度といいショットができないのでは−そんなふうに思っていた」という。今季は19試合で、予選落ちが9回。第2戦の13位タイが最高成績である。

 「悩んで、悩んで、悩み続けた。いろいろなことを試しながらです。でも、原因がわからない。ただ、3試合前、左手の握りをちょっと変えた。今まで、人差し指でグッと握っていたけど、小指でしっかり-へ変えたら、だんだん調子が上がっている。いい時と比較すると、まだ60-70%ぐらいでも、この感じをキープできれば自信につながるでしょう」と手応えを言葉にした。

 そして、「けさ、ウエアを選んでいる時、何となく赤がいいなぁ」。これまた、勝負勘が戻ってきた証拠だろう。20代最後の夏。復活にかけている。

(メディア管理部・鈴木 孝之)

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