サイバーエージェント レディスゴルフトーナメント　2日目

有村智恵、イジウが首位を並走

　2012年度LPGAツアー第8戦『サイバーエージェント レディスゴルフトーナメント』（賞金総額7,000万円、優勝賞金1,260万円）の2日目が、千葉県市原市の鶴舞カントリー倶楽部（6,400Yards／Par72）で開催された。

　天候：曇り、気温：19.9℃、風速：2.0m。前日の雨から一転して穏やかな気候の中行われた大会2日目。首位からスタートした有村智恵がこの日も5バーディー・1ボギーとスコアを伸ばし、この日のベストスコア66をマークしたイジウ（韓国）と並んで首位をキープした。2打差の3位タイにはこちらも66をマークした申ジエ（シンジエ・韓国）と、朴仁妃（パクインビ・韓国）の2名。3打差の5位タイにはベテランの鬼澤信子とプロ5年目の櫻井有希が続いている。

　「今日もショットは安定していたんですけど、ちょっとドライバーが左に飛んでいくのが気になったのと、微妙な距離感が合わなかったことが多くて、自分の中では完璧に打ったと思っても手前に落ちたり、奥に入ったりとあったので…」という有村だったが、前半を3バーディーの33で折り返すと、後半も11番こそボギーとするものの、12番、17番でバーディーを奪うなど68をマークし通算8アンダーで首位タイをキープ。

　「優勝争いをしている時のほうがいい集中力が保てていて、次のことに集中出来ていると思います」とこの日のラウンドに本人も納得の表情。一昨年は単独首位からスタートしたものの、最終日にスコアを崩し5位タイと不本意な結果に終わったが「一昨年の事はあんまり思い出せないけど、今の自分はかなり変わってきているのは実感しているので、明日は違ったプレーができるはず。アメリカやイギリスも経験し、怪我や震災でゴルフができない苦しみも味わったので。明日はまた、違った日になると思います」と技術だけではなく、精神面でも一回り成長した有村が今季初勝利を目指す。

イジウ （1位タイ：-8）
「昨日からパッティングが良くて、今日は良いパーパットも入ってくれたのが大きかったです。このコースは去年もそんなに悪い成績ではなかったし（昨年は14位タイ）、グリーンが合っていると思います。（明日はチャンスですが）体の調子があまり良くないので…。左足首と左手首を開幕戦で痛めてそのあと2試合休んだし、先週も休みました。明日も優勝のことはあまり考えないで、自分のプレーに集中してノーボギープレーをしたいです」。

申ジエ （3位タイ：-6）
「（24歳の誕生日のラウンド）今朝はキャディーさんと“24歳になった初日だからいいプレーをしよう”と話していて、1番でバーディーを取って最後まで良いプレーで終われたので嬉しいです。（このコースは好き？）大好きです！グリーンが合っているし、今日はラインの読みも合っていたので良かったです。（明日勝ちたい気持ちは？）それがなかったら選手じゃないです。優勝は簡単ではないけど、前回（スタジオアリスで）失敗したし、明日は冷静にプレーしたいと思います」。

朴仁妃 （3位タイ：-6）
「前半は思ったようにプレーできなかったけど、ゲームが進むにつれて自分のペースが出来たので良かったです。3番（ボギー）の3打目はバンカーからだったのですが、ボールの下に石があって運がなかったです。最後の18番のバーディーパットが入っていたら良かったのですが、まだ明日もあるので頑張っていきたいです。パットがいいので、アイアンショットが上手くできれば明日は良い結果につながると思います」。

鬼澤信子 （5位タイ：-5）
「今日は（同組の）3人ともリズムが良くて、バランスがよかったですね。（首位と3打差）気分もいいですし、心も落ち着いているんで自分でも楽しみですね。この結果は思った以上、出来すぎです。こういうゴルフができて嬉しいですね。若い子とか勢いのある子と回るとどうかなって考えてましたけど、それを含めて準備していたので、いざやってみると“まだまだやれるじゃん鬼澤！”って感じです。明日やってみて、体力的・技術的にゴルフの流れに乗っていけるかって感じですね。メンタルは20年ゴルフやってますから大丈夫です。アラフォーいきますよ！」

櫻井有希 （5位タイ：-5）
「前半はバーディーチャンスがずっと入らなくて辛かったですけど、11番で10mくらい長いパットがはいってから良くなりましたね。ショットがグリーンを外してないので、すごく楽に回れてます。オフには1月の半ばからアメリカに行って、アニカ（・ソレンスタム）の先生に習いました。体重移動というより体の回転で打つスイングで、初めは頭では理解していても体がなかなかついてこなくて全然当たらなかったですけど、成果は出てきていると思います。明日はスコアを意識しすぎず、落ち着いてプレーできたらと思います」。

不動裕理 （7位タイ：-4）
「（1番でバーディー、今日は来るかなと思いましたが）私もそう思ったんですけど、5番で1mあるかないかのパーパットを外して、あれでどっかいっちゃいましたね。ちょっと安全に行き過ぎてるので、そのおかげでボギーは少ないんですけど、それで行ってチャンスで入れられるのか、明日のパッティング次第ですね。パットが入らなかったら攻めていかなきゃいけないですし」。

横峯さくら （7位タイ：-4）
「ロングホールで1個しかバーディー取れてないのはちょっともったいないかなと。ショットの感触は昨日よりはいいです。惜しいパットも何個かあったり、チャンスもありましたけど…。う～ん、明日頑張ります。（優勝争いできるレベルまで来た？）そうですね、だいぶ（調子は）上がってきてると思います」。