フンドーキンレディース　2日目

朴仁妃、フォンシャンシャンが首位　2打差に原江里菜が浮上

　2012年度LPGAツアー第10戦『フンドーキンレディース』（賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円）の大会2日目が、福岡県福岡市の福岡カンツリー倶楽部 和白コース（6,384Yards／Par72）で行われた。

　天候：快晴、気温：18.8℃、風速：2.9m。雲一つ無い快晴のなか行われた2日目。上位が混戦となるなか、前日首位のフォンシャンシャン（中国）と、朴仁妃（パクインビ・韓国）が通算5アンダーで並び、首位に立った。2打差の3位にはこの日69とスコアを伸ばした原江里菜がつけた。

　前日のバーディー先行のプレーとは違い、この日は我慢のゴルフとなったフォン。「久しぶりのリーダーで緊張しました」と前半は2つスコアを落とし、同組の朴に首位の座を明け渡してしまう。しかし後半に入り、風が次第に強くなってくると「だんだん落ち着いてきて、いつもの調子が戻って来ました」と持ち前の粘り強さを発揮。後半は2バーディーを奪い、再び首位に返り咲いた。
「今日はセカンドショットでグリーンを4、5回外しました。昨日は5、6mのパットが結構入ったけど、今日は全く入らなかったのが残念」と内容には不満の残るラウンドだったが「このコースは難しいので、イーブンパーは決して悪くはないです」と及第点をつけた。「明日もこのスコアを守っていくだけ。これで最終日もいい気分で回ることができます」といよいよ今季初優勝が見えてきた。

　同じく首位に立った朴。この日は出だしの1番ホールこそボギーとつまずいたが、3番ホールから4連続バーディーを奪い、一気に首位に立った。前週の公式戦ではアンソンジュ、モーガンプレッセルとの3つ巴のプレーオフに敗れ惜しくも2位タイ。「今日は出だしでボギーを打って緊張しましたけど、4連続バーディーを取れて、自信がつきました。優勝したい気持ちはありますけど、それをコントロールして、調子の良さを活かしたい」と平常心で悲願の優勝を狙う。

　そしてこの日69をマークし、首位と2打差の絶好の位置につけた原江里菜。「午前中はショットも流れも良くて、自分の感触通り。後半は2、3mのパーパットが2、3ホール続いた流れの悪いところでそれが入ったので、良いスコアに繋がったと思います」と好プレーを振り返った。2008年に日本人選手最少スコアの21アンダーでツアー初優勝を飾ってからは極度の不振に陥ったが、今シーズンは9戦してトップ10入りが3回と復調をみせている。「調子がいいのでチャンスは有ると思います。ただ私の場合は優勝するという感覚も久しぶりで手探りなので、とりあえず自分のスイングをして、目の前の1打に集中出来る状態でスタートしたいです」と3年ぶりの最終日・最終組から悲願の優勝を目指す。

アンソンジュ （4位タイ：-2）
「調子はまぁまぁ安定してできました。昨日とスコアは一緒ですが、昨日はバーディーが3つで、今日は4つ。昨日よりバーディーが多くとれたことに満足しています。（2週連続の優勝のチャンス？）このコースは難しいので、明日もきっと攻めのゴルフはできないと思います。でも、良いリズムがくれば私にもチャンスがあるかもしれません」。

井上希 （6位タイ：-1）
「8番までずっとパーで、バーディーパットも入らなくて、9番では3パットしちゃって…。風が強くなってきたので、チャンスで頑張ろうと思っていたら、16番でバーディーがとれて、流れにのって、17、18番も（バーディーが）とれました。最近いつも最終ホールで打っちゃっていたので、今日はリベンジできました。（明日は）優勝は考えていませんが、高校を卒業してからここで9ヶ月研修生をしていましたし、応援してくれる人もたくさんいるし、地元ですので…」。

若林舞衣子 （8位：イーブン）
「前半は良いショットばかりではありませんでしたが、短いところでしっかりウェッジでチャンスにつけて、バーディーがとれたり、長いパットが入ってくれたりしました。ミスショットをしても良いリカバリーができたし、前半は良いプレーでした。後半はティーショットが荒れまくりで、ほぼ左のラフという感じで…。でもショットのわりにリカバリーが良かったし、アンダーで回れたのは良かったです。明日はもう一回気持ちを切り替えて頑張ります」。

横峯さくら （9位タイ：+1）
「（1番で）バーディーをとった後に、2番でボギーにしてしまい、後半はどんどん風が強くなってきたので、もったいなかったなと思います。ミスショットもありましたし、アプローチがあまり寄ってくれませんでしたが、昨日よりは良くできたなと思います。（明日は）ショット自体は問題ないのですが、今日もアンダーパーで回ることができなかったので･･･。明日はアンダーパーで回れるようにしたいです」。