2019.8.24
ディスタンス女王・葭葉ルミ プライドが蘇る
<Photo:Masterpress/Getty Images>
CAT Ladies 2019 大箱根カントリークラブ(神奈川県)第2日
豪快で繊細。葭葉ルミが4位タイへ浮上した。「粗削りだけど、だいぶ調子が上がってきた。パー5も第2打がグリーン近くまで行って、次のアプローチもいい。アイアンショットの距離感が合っていたので、チャンスを多くつくることができた」と満足そうに話す。ショットの復調は、パッティングへもいい影響を及ぼす。17番は8メートルのパーセーブにトライ。きっちりとカップインさせた。「2番のボギー以外、きょうはパッティングがすごく良かったです」。5バーディー、1ボギーのラウンドを振り返る。
前週終了時のドライビングディスタンスは3位。17、18年の2シーズン、連続女王のプライドがよみがえる。きっかけは、開幕前日のプロアマトーナメントだった。競技方式のスクランブルプレーのチーム戦。第2打から、4人でもっとも良いポジションを選択し、同じ場所から打つ。
「私よりも5ヤード、10ヤードぐらい飛ぶアマチュアの方と一緒にプレーしたから、私の第1打があまり採用されなかった」と苦笑しながら、打ち明ける。「5ヤード、10ヤードでも、ボールが前へ行くとすごくやりやすい。忘れかけていたものを思い出させてくださった。改めて飛距離を伸ばすことを再確認しましたね」という。さらに、「今回、1Wのシャフトを1インチ長くしたら、すごく振りやすい。第2打の番手が変われば、チャンスにつける回数も増える」と、しみじみと語った。
「スイングはシーズン中、急には矯正できない。でも、クラブを振っていこうという気合があれば…。ただ、頑張りすぎると良くないから、気楽に行きたい。空回りしないように結果がついてくればうれしい」とも。決戦の秋は目前に迫っている。「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯、日本女子オープンもある。最終戦のLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップへ出場したい。気を張っていきます」とうなずいた。いい感触を残しながら歩き始める。最終日の猛チャージのため、練習場へ向かう頃合いだ。
(メディア管理部・森谷 清)
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