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2019.9.20

首位発進の吉川桃 備前焼でモチベーションアップ

 2019年LPGAステップ・アップ・ツアー第15戦『山陽新聞レディースカップ』(賞金総額3,000万円、優勝賞金540万円)が20日、岡山県玉野市の東児が丘マリンヒルズゴルフクラブ(6,445ヤード、パー72)で開幕した。大会第1日は、プロ入り3年目の吉川桃が、6アンダーで単独首位に立った。3打差の2位タイに米澤有と佐々木慶子が続いている。(天候:晴れのち雨 気温:23.2℃ 風速:3.6m/s)

 6バーディー、ノーボギー。吉川桃がプロ入り後、初となる1ラウンド6アンダーをマークした。「全体的にティーショットが良かったし、長いバーディーパットが入った」とスタートホールから幸先よく6メートルを沈める。「出だしから難しいラインが入ったら、きょうは行けると、自分に期待してしまう。長いだけの難しくないラインだったから、その後も気持ちがたかぶることなく、落ち着いてプレーできました」と解説した。7番から、3連続バーディーを奪うなど、順調にスコアを伸ばす。後半はパーを重ね、迎えた最終18番。「ボール1個ぐらい右のほとんど曲がらないラインだったけど、長かった。ラッキーでしたね」と11メートルを沈め、バーディーフィニッシュ。

 今季開幕戦のrashink×RE SYU RYU/RKBレディースで優勝を飾ったが、その後はトップ10入りが、わずか2回。「優勝した後も調子自体は悪くなかった。でも結果がついて来ない。シーズン途中で少し神経質になる部分もありました」と苦悩を明かす。

 その一方で、「賞金ランキングも2位までに入れたらうれしいですが、強い選手も多い。周りからは、いろいろと言われますが、今年はステップでいろいろなことを試して力をつけたい。来年、LPGAツアーに戻ると開幕戦から決めていた。調子が悪くてもスコアをまとめることができるようになった。後は、調子がいいときにスコアを出せるようにしたい」と来シーズンに向け、着実にステップアップする道を模索する。

 さらに、吉川のモチベーションをかき立てるものがこの試合にあった。「火曜日の前夜祭で、優勝副賞に人間国宝の方が作られた備前焼・黒角皿がいただけるとうかがいました。人間国宝ですよ。凄いじゃないですか。最高峰のお皿ですよね」と目を輝かせた。

 明日は、ムービングデー。チャンスは目の前。

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