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2019.9.27

74でも魅せた 渋野日向子、意地の18番

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント 利府ゴルフ倶楽部(宮城県)第1日

 いいことばかりが続くわけではない。74で第1日を終えた、渋野日向子はいつものように、ほがらかに会見へ臨んだ。調子がいまひとつの時、自身の言葉で、何を語るか。きょうの注目である。

 18番、スコアボードを見ながらある目標を定めたという。「2オーバーで、大里桃子がおる。これは一緒にせにゃいけん」。17番まで3オーバーである。持ち前の超攻撃的スタイルはなりを潜め、バーディーがひとつもなかった。というわけで、「最近、桃子と同組で回っていない。とにかく、最後は頑張った」と振り返る。バーディーフィニッシュでホッと胸をなでおろす。加えて、1日をともにした大勢のギャラリーへ、感謝を込めたバーディー奪取でもあった。

 「皆さんがボギーを打っても頑張れ、と応援してくださいました。大勢のお客さんにも、慣れましたね、だいぶ…。(前週の)愛知のギャラリーの皆さんは温かく見守ってくれる感じです。今回もそんな感じがしました」と話す。最終日、8打差の大逆転を演じてから5日。奇しくも、再び、8打差で首位を追う展開である。

 「前週、最終日はノーボギー。だから、ノーバーディーの日もあるよね、と話していました。でも、最終ホールはパー5。バーディーをとらなければならないホール。本当に良かった。良かったです」と胸をなでおろした。今シーズン、平均バーディー数は堂々の1位。ちなみに、ノーバーディーのラウンドは今シーズン、1度もなし。81を叩いたKKT杯バンテリンレディスオープンでも、「バーディーは、ひとつとっていますよね」。ひとつのバーディーで、これほどのストーリーができあがる。これぞ、渋野日向子たるゆえんだろう。

 第2日は予想外の裏街道、10番スタート。黄金世代の90期生、大里と臼井麗香が同組だ。何かをしてくれるだろう-そんなファンの期待を背に、午前7時20分、スタートする。

(メディア管理部・鈴木 孝之)

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